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2005年9月22日 (木)

FEVER DRAGON NEO 「CROSS」

二〇〇五年九月二十二日(木)サンモールスタジオ

 縁あって「FEVER DRAGON」という劇団を十年近く見続けてきた。この劇団が何故に「hep」と「FEVER DRAGON NEO」という二つのチームに分かれたのかは知らないし、興味もない。ただ、一観客として感じるのは、旧来の路線がFEVER DRAGON NEOに、近年の路線がhepに引き継がれているところを見ると、現在両団体の主宰者であるOさんとKさんの目指す物が違うのだろう。敢えてきついことを言えば、どっちも大して変わらないし、関係者以外は興味がないと思う。
 時代背景は現代なのか未来なのか?、主人公はアポロが月に着陸した日の生まれ・・・てことは現在が時代背景?。某国から四人のサイバースパイが潜入して携帯電話を不通にし日本を混乱させる。フムフム。その捜査のために左遷先から戻された女刑事が、何故マシンガン持っちゃうかな?。工夫したつもりなんだろうけど要所要所に挿入されるニュース映像のぎこちなさ。某国のスパイが恋人からのヴィデオレターを見ている。その台詞が「このヴィデオは焼き捨てろ」。え、ギャグでしょ?。笑っていいんだよね?。誰も笑わないみたいだけど・・・。
 役者はバラツキがあるけど概ね好演で、百点とは言えなくても充分合格点。その他スタッフも水準以上なのに、総合点でガッカリしてしまうのだ。なぜなら、彼等が「自分たちが納得する芝居」をしているからだろう。役者やスタッフが納得する必要なんかない。客が納得する芝居を創るのがプロデューサーの役目だ。自分が納得するのは発表会、客が納得するのがプロの仕事。入場料取るのならプロの芝居を見せてくれ。
 と、毎回批判しつつも観に行っちゃうんだよな。多分次の公演も「今度こそ」と淡い期待を胸に観に行くんだと思う。

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