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2005年9月14日 (水)

清水義範「エスパー少年抹殺作戦」(ソノラマ文庫)

 何を今更の感があるけど清水義範のメジャーデビュー作。一九七七年初版。

 清水義範を読むようになったのは、大学時代のバイト仲間Sさんに勧められたのが最初なので一九九〇年頃。パスティーシュ小説家という肩書きがすでに定着して以降である。よって、当然ソノラマ文庫のシリーズは古本屋&オークションで購入。この一冊も数年前に会社の先輩Yさんがネットで見つけてプレゼントしてくれた。先日ヤフオクで「緑の侵略者」を入手して、遂に清水義範@ソノラマ文庫をコンプリートしたので、時間軸に従って読もうと思っている。

 現在の清水作品と比較するつもりはない。時代も対象世代も違う。けれど、全く退屈せずに一気に読んでしまった。作家も芸人も、巧い奴は若造の頃から巧い、下手は爺さんになっても下手という事だろう。中学生を主人公にして、脳移植と超能力と命の危機と淡い恋愛を組み合わせる物語は、下手な作者が書けば鼻持ちならないほど青臭くて現実離れした展開になりかねない。この作品が荒唐無稽ながらも、つい引き込まれるのは、登場人物の設定と描写が巧みであるからだろう。

 さあ、み~んな死んで、修と香織だけが生き残った。長沼博士は生きているのか?。闇の組織の実態は?。次の「エスパー少年時空作戦」が楽しみだが、すぐ読むか後回しにするか悩むところだ。

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