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2005年9月14日 (水)

清水義範「やっとかめ探偵団と鬼の栖」(光文社文庫)

 「やっとかめ探偵団と鬼の栖」「やっとかめ探偵団と唐人お吉」の二編収録。光文社文庫のシリーズでは、躁鬱コンビの事件簿シリーズも好きだったが、こちらは終わってしまった様子なので、やっとかめ探偵団シリーズが続いているのが嬉しい。やっとかめ探偵団も一旦祥伝社文庫から出たが、同じシリーズがあちこちの出版社から出ているのは(どっちも一流とは言えない出版社だし・・・)混乱する。どうせなら「ゴミ袋の死体」も光文社から出してくれないかな・・・、文庫書き下ろしだから無理だろうな。

 冷静に読むとこのシリーズは重いテーマを扱っている事が多い。今回も幼児虐待が主題になっている(鬼の栖)が、登場人物が暖かく、悪意の人が殆ど登場しないので読後感がいい。清水ミステリーはスラスラ読めてしまうので、「犯人は?」「動機は?」という部分を飛ばして謎解きまで読んでしまうが、今回もまつ尾婆さんの人間観察力には脱帽する。細々とでもいいから続編を書いて欲しいシリーズだ。

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