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2006年2月24日 (金)

喬太郎 白鳥 二人会

二〇〇六年二月二十三日 ヤマハホール

(  前  説  ) 喬太郎&白鳥
「 青春残酷物語 」三遊亭白鳥
( 似顔絵漫談 ) 春乃ピーチク
「すみれ荘二〇一号」柳家喬太郎

 何の打合せもしていなかったであろう前説が、かみ合ったりかみ合わなかったりで妙に面白い。判明したことは今日のテーマが「青春」で、ゲストが春乃ピーチクということ。
 白鳥は寄席での遭遇率が高い。なぜだろうと冷静に考えると、川柳師がトリの時いつも出ていたからである。つくしが入るまで弟子がいなかったから、圓丈門下の白鳥(当時はにいがた)がよくでていたのだろう。そのころは「テンション高くて汗かいてる二つ目」くらいにしか思っていなかったが、ここ数年で随分面白くなったと思う。この噺もよく出来ていて飽きさせない。貧乏三人組のキャラクターが際立っており、噺の展開も早い。
 春乃ピーチクは生で初めて見るが、今年八十歳とのこと。まさに漫才黄金期の生き残りだ。出たがりの妙な客を上手くあしらって自分のペースで運ぶあたりは熟練の技。大雑把に特徴をつかむ似顔絵も見事。後半ちょいと遊びすぎで、もう少し短く切り上げた方が良かったような・・・。
 CDにもなっている「すみれ荘」は初めて聞く。なぜか違う噺をずっと「すみれ荘」だと勘違いしていたようで、ということは池袋演芸場で聞いたあの噺は何という演題だったのか?。さておき、黒紋付きで登場した喬太郎は「文七元結」をやるつもりだったらしい。独演会で二席ならさておき、白鳥と一席づつの場合、誰も古典を求めてはいないだろう。正しい選択だ。故郷の市議会議員が、喬太郎落語ではすっかりお馴染みのキャラクター(キョンキョンキャラ?)で大いに笑う。この様なキャラクターを確立しておくと良いくすぐりになるのだが、あまりやりすぎると死んだ枝雀の「スビバセンネ」みたいにそればっかり印象に残る。話芸は難しい。独演会と違って一席だけだったので、演者も聴衆も集中力が持続して会心の高座だったと思う。
 結果的には喬太郎と白鳥の聞き比べになった。新作落語の台本としては圧倒的に「青春残酷物語」が面白いと思う。この手の噺は五十になったらやれないだろうから、後に続く若手のレパートリーとして継承していくべきだろう。高座全体の印象としては互角。どちらも表現力構成力とも抜群な上に、いい味を出していた。

 終演後、出藍の弟子(向こうが師匠と呼ぶので)Kちゃんと有楽町の焼鳥屋で飲む。喬太郎派の彼女は勿論大満足のご様子。落語談義で盛り上がる。

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2006年2月17日 (金)

「男はつらいよ」全四十八作

一九六九~一九九五年 松竹(松竹ホームビデオ)

 渥美清が死んで以来、「いつか第一作から順番に観てやろう」と目論んでいたのだが、地元のレンタルビデオ屋がリニューアルしたのをきっかけに去年の夏から取り掛かり、半年かかって観終った。
 もの凄く乱暴に総括すれば、私はこのシリーズに共通する人情が好きだ。寅次郎(後には光男)に呆れながらも感情移入して「他人事じゃない」気分になっている自分がいる。
 もちろん長いシリーズなので出来不出来の差はあるが、比較して不出来な作品はあっても、絶対評価でつまらない作品はないと思う。個人的良かったと思うのは次の九作品。

第一作  「男はつらいよ」(光本幸子)
第五作  「望郷編」(長山藍子)
第八作  「寅次郎恋歌」(池内淳子)
第九作  「柴又慕情」(吉永小百合)
第十一作 「寅次郎忘れな草」(浅丘ルリ子)
第十五作 「寅次郎相合傘」(浅丘ルリ子)
第二十五作「寅次郎ハイビスカスの花」(浅丘ルリ子)
第二十九作「寅次郎あじさいの恋」(いしだあゆみ)
第三十二作「口笛を吹く寅次郎」(竹下景子)

 やはり歴代競演女優の中では浅丘ルリ子の「リリー」が抜きん出た存在感があると思う。四十三作以降はやつれた渥美清の姿が痛々しくて、観るのが辛かった。

 せっかく全作観たので、葛飾柴又まで行ってきた。映画で観るより門前通りも題経寺境内も狭く、高木屋菓子舗は広かった。「寅さん記念館」で大船のスタジオから移設した団子屋のセットを見学し、矢切の渡しを眺める。映画でお馴染みの風景が健在なのが嬉しい。門前の川千屋で食事。鯉の洗いも鰻の蒲焼きも、行きつけの店の倍以上の値段だが味は・・・。まあ観光地だから仕方あるまい。

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2006年2月 6日 (月)

たまらないお尻

 ちょいと横浜まで行ってきました。ふらっと遊びに行ったんだけど、横浜港内を航行している船のお尻を見てクラクラしちゃいました。女性のお尻見てクラクラしたことはないのに、このお尻の魅力には抗えず、思わず乗ってしまいました。
 乗った船は横浜港のクルーズ船「ロイヤルウイング」。ありきたりな観光遊覧船の高飛車ヴァージョンで、乗船口ではヴァイオリンの生演奏、食事と一時間半のクルーズを組み合わせて、船内での生演奏、乗務員によるテーブルマジック、バルーンアートなどのエンターテイメント盛り沢山という子供騙し。それだけならば間違っても乗りたいとは思わない。でも、一目見た船の姿が「古き佳き客船」の姿だったので、思わず乗ってしまった。
 ちゃらちゃらした乗務員に船の来歴を尋ねてみると「大分の方を走っていた船で、くれない丸という船名」という事しか判らない。
 帰ってからネットで調べた所、

関西汽船 くれない丸(二九二九トン)
 一九六〇年三菱重工神戸で建造
 一九八五年まで関西汽船瀬戸内航路に就航

 という由緒正しい船であった。建造当時は阪神~別府航路の花形客船だったようだ。戦前から戦後にかけての純客船の美しさを集大成したような美しい船だ。船齢四十五年の老嬢だが、このような船が横浜で余生を送っているというのは嬉しい。客室内に乗ると飲食料金とセットにされて割高なので、暖かくなったら甲板料金でまた乗りに行きたい。

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さねよしいさ子ライヴ

二〇〇六年二月五日 MANDA-LA2

 前半は宍戸幸司(ギター)と鎌田ひろゆき(アコースティックギター)で宍戸、鎌田の曲を二曲づつ。宍戸幸司って難聴なんだと思う。この人が参加すると破壊的な音量でギュインギュインやるばかりで、私の軟弱な耳ではついて行けません。せっかく鎌田ひろゆきがいい味出しても、全てぶち壊しって感じ。

 後半は大西雄介(ギター)、神島正樹(ベース)、杉浦哲郎(ピアノ)、夏秋文尚(ドラム)でさねよしさんの曲。こちらは音量、バランスとも快適。
 正統的バンド編成で聴くさねよしさんは久しぶりかも知れない。裏声が伸びる「ジョバンニのミルク」と、以前のテンポに戻った「中央高架下公園」が特に素晴らしかった。そして、アンコールで肩の力が抜けた「プランテロンの結婚」も本当に楽しかった。

 つまり宍戸幸司が加わると、余りにも宍戸色になってしまうということなのだろう。さねよしさんの歌と一緒に聴くなら、ギターは大西さんや(昼間笛を吹いていた)近藤さんが適度に自己主張していてバランスがいいと思う。

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栗コーダーカルテット「笛日和」

二〇〇六年二月五日 松明堂音楽ホール

 何という贅沢な空間だろう。八十人で一杯のホールで栗コーダーを生で聴く。今までにライヴハウスなどでは何度も聴いているが、アンプを通してしまうと伝わらない大切な物を再発見した気がする。音程が少しずれている(この人たちは音程をさほど気にしていないように感じる)ことによって生じる音のうなりも、ライヴハウスでは大音量にかき消されてしまうだろう。それが聴けるというのは、瑕疵ではなく新たな魅力なのだと感じる。
 このホールで栗コーダーをやろうと思いついた人(実は知っている方)の企画力の勝利だと思う。栗コーダーの四人も楽しそうで、聴く者を幸せにする音楽があふれていた。

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かめりあ丸&あぜりあ丸

 どうしても船に乗りたくなって神津島まで行ってきた。東京港竹芝桟橋発の夜行神津島行きに乗船、乗船券は新島まで。金曜日なので思ったより乗客は多く、ガラの悪い学生の団体が遅くまで騒いでいる。デッキで夜景を見ていたいのだが、寒くて胴震いがしてくる。ウィスキーを舐めて中から温めながら、横浜港を出るまで頑張る。
 大島入港前の五時半に目覚める。気持ち悪いので船酔いかと思ったけど、これは二日酔い。欠航の利島をやり過ごすあたりから横なぐりの雪模様に。条件付きだった新島には無事着岸するが、気が変わって下船せず。電話で神新汽船が就航しているのを確認し、神津島まで乗り越し精算。
 神津島は雪化粧した多幸湾三浦港へ入港。集落とは反対側にある港なので、あるのは船客待合所だけ。中の土産物売り場は閉ざされており、売っているのは乗船券と缶ジュース。雪の中、今乗ってきたかめりあ丸を見送る。
 下田行きのあぜりあ丸は視界不良のため定刻より遅れて入港。神津島からの乗船は私一人。乗り込むと「久しぶりですね」と声をかけられる。乗務員のIさんである。実は十八年前にあぜりあ丸に乗った時知り合って、色々話を伺った上に何枚も船の写真を頂いた懐かしい人なのだ。今回もお目にかかれるかと期待していたのだが、まさか向こうから声を掛けてもらえるとは思っていなかったので嬉しい。
 お仕事の邪魔をしないようにと思いながらも、再び色々な話を聞く。お目にかかったら聞きたいことは沢山あったのだが、半分も聞けなかった気がする。
 うねりに楽しく揺られて下田に着く。久々の伊豆諸島航路で船旅の楽しさを再確認。Iさんに再会を誓って下船。
 次は夜行日帰りではなく、船と島を楽しめる行程で出かけよう。
 

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2006年2月 2日 (木)

広告の裏

 ウチ、新聞とってないんですよ。だから広告の裏にでも書いておけばいいことを、ブログに書いているんです。ペーパーレスで地球に優しいし。(←死んじまえ!)
 そんなブログを読んでくれている人がいるというのは、有り難いやら情けないやら。コメントもトラックバック(という言葉の意味すら解ってないが)も受け付けていないのに、ちゃんとご意見やご指摘が寄せられるんです。これは率直に有り難いです。どうでもいい愚痴でも、洞窟に向かって喋るよりは、反応があるのは張り合いがあるってもんですからね。
 というわけで、札幌市のKさん、三鷹市のFさん、ありがとうございます。

 話変わりますが、再び頂点を極めました。数百名の中からナンバーワンになりました。二度目です。撃沈気味の今日この頃。久々に「やった!」って気分です。どうでもいいんだけど・・・。1-1-A

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