栗コーダーカルテット「笛日和」
二〇〇六年二月五日 松明堂音楽ホール
何という贅沢な空間だろう。八十人で一杯のホールで栗コーダーを生で聴く。今までにライヴハウスなどでは何度も聴いているが、アンプを通してしまうと伝わらない大切な物を再発見した気がする。音程が少しずれている(この人たちは音程をさほど気にしていないように感じる)ことによって生じる音のうなりも、ライヴハウスでは大音量にかき消されてしまうだろう。それが聴けるというのは、瑕疵ではなく新たな魅力なのだと感じる。
このホールで栗コーダーをやろうと思いついた人(実は知っている方)の企画力の勝利だと思う。栗コーダーの四人も楽しそうで、聴く者を幸せにする音楽があふれていた。
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