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2006年11月24日 (金)

ポップサーカス

 地元で公演中のポップサーカスを観に行く。サーカスを生で観るのは三度目。最初が木下大サーカス、次がボリショイサーカス、そして今回のポップサーカス。
 幼い頃両親から「言うこと聞かない子は曲馬団に売り飛ばしちゃうよ」と脅かされて育った。更に江戸川乱歩の探偵小説に描かれるサーカスや、チャップリンの映画のせいで、サーカスというと楽しさ華やかさよりも、気の毒な生い立ちの人たちが辛く苦しい稽古をしているという、もの悲しい先入観を抱いていた。齢三十を過ぎて初めて生のサーカスを観て、やっとそのような思い込みから脱却し、大人も子供も楽しめる娯楽として認識を新たにした。
 ポップサーカスの特徴は動物系の出し物が殆ど無い事だろう。出てきた動物は犬が六匹だけ。それ以外は全て人間の演技である。これは子供にとって若干退屈なようで、連れて行った四歳の姪っ子は後半飽き気味。一番楽しんでいたのは私の母親だったかも知れない。

 ところで、このサーカスに動物が出ないのは動物愛護の為なのだろうか。昔は曲馬団と言われたくらい動物の芸はサーカスの花形であったはずだ。動物に芸を仕込んで稼がせることが動物虐待なのか。ならば、芸は仕込まずに動物園で見世物にするのは虐待でないのか。こういう話が入り込むと、サーカスや見世物は途端につまらなくなる。
 というわけで、来週は姪っ子に見世物小屋を見せるべく、花園神社の三の酉に行く予定だ。能書きはともかく、今の内に見せておかないと無くなってしまうかも知れないから。

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