沼津の寿司と駿河湾フェリー
富士 駿河湾フェリー 一五五四トン
二〇〇五年 熊本ドックで建造
悪友Tくんと久しぶりにクルマで走り回りに行った。長くペーパードライバーだったTくんは運転の練習をしたいのだが、私の指導方針が頭ごなしに罵倒する一方なため、一回行くと半年くらい顔も見たくなくなるらしい。前回甲府まで行ったのはいつだったのか忘れてしまった。
早起きして東名に乗り、一気に沼津まで突っ走る。土曜日の東名はトロトロ流れていて、八〇キロ巡航のTくんでもさほど交通障害にはなっていない。晴れているが視界が悪く富士山は見えない。十一時前に沼津港に到着し、「双葉寿司」で早めの昼食。ここはTくんが以前出張で来たことがある。特上一人前と適当に注文し、満腹になって一人五千円ほど。大満足だが、一番旨かったのは玉子焼きだった。
再び東名に乗り清水港へ。駿河湾フェリーに乗ろうという魂胆。13時20分発の五便に飛び込みで乗船。一昨年就航したばかりの「富士」は、内装もきれいで心地よい。海は凪いでいたが、三月にしてはやや寒いのと、視界が悪いのが残念。富士山の姿は全く見えないまま所要六十五分で土肥に到着。
土肥からは私の運転で土肥峠を越え、伊豆極楽苑へ。伊豆半島に数多くある脱力系スポットの中でも三役クラスのこの施設。九百円の入館料を払い、館長の講義を受けてから地獄のジオラマを見学。解説によれば飲酒も罪になるらしいので、私の地獄行きは確定のようだ。
帰りは国道一号で芦ノ湖へ向かい、御殿場から山中湖、富士吉田、大月から二〇号、最後は大垂水峠という、運転の練習と言うよりはイジメである。助手席でふんぞり返って罵倒の限りを尽くす私、涙目で運転するTくん。雰囲気が悪くなり、晩飯のタイミングも失い、沼津からぬまず食わずのまま帰宅。
これで暫くTくんからのドライブのお誘いはないと思うが、あえて一言。こんな事を半年に一度やっても運転は上手くなりません。一人ででもいいから毎週遠乗りするくらいの了見じゃないと、運転の勘は身に付かないものです。
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