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2007年4月12日 (木)

春の味覚

 帰宅して玄関の扉を開けたとたん、強烈な臭いが鼻腔に飛び込んできた。母親が散歩に行って摘んできたノビル(野蒜)の皮むきをしていたのだ。この季節、そこら中に自生している野草で、球根部分が小さなラッキョウのようで、ネギともニンニクとも違う独特の臭味がある。
 そのまま味噌を付けて囓ってもよし、刻んでノビル味噌にしても良し。食べ過ぎると翌日臭くてかなわないが、春を感じさせる味覚である。子供の頃はさほどに思わなかったが、酒飲みのオッサンにとっては極上の季節の味覚だ。

 そう言えば子供の頃から、祖父に連れられて河原の土手でカラシナ(芥子菜)摘み、家族で山でフキノトウ摘み、藪でタケノコ掘り、河原でツクシ摘み、セリ摘み&ノビル摘み、保育園では線路端のヨモギ摘み、秋にはギンナン拾い。ニワトリを飼っていた頃は町内の道端でハコベ摘み。随分と野の草を摘んでは食糧にして育ってきた気がする。

 ん?、今までずいぶん野の草を食べてきたけど、これは普通の事なのだろうか。もしかすると我が家は芯から貧乏で、副食物の不足を野草摘みで補っていたのか。そう言えば幼い頃の定番のおかずは「鯨ベーコンとキャベツの炒め物」だった。
 ま、今時道端の雑草に季節を感じるのも貴重な事だから、自分の育ちが中流だったか貧乏だったかに拘るよりは、素直に季節を感じたい。ノビルを囓りながらそう思うのであります。

Nobiru

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