夏の拷問
日頃AMラジオをパソコンで録音し、携帯音楽プレイヤーで聞くというのが生活習慣として定着している。そして、毎年夏になると不快なコマーシャルが流れてくる。
テレビでも何年も前から評判の悪い「永谷園のお茶漬け」のコマーシャルである。確か最初のヴァージョンは、若い男が電話も取らずにお茶漬けをズルズル掻き込むというものだった。
「品がない」「不快」という評判が多かったが、印象に残ったためお茶づけ海苔は売れたらしい。調子に乗って永谷園は今日までお茶漬け掻き込みシリーズのコマーシャルを制作しているが、近年は夏になると「冷やしウーロン茶漬け」なるもののコマーシャルをラジオで流すのである。
テレビでは映像があるから不快さと豪快さみたいなものが混在していたが、映像なしで音だけ流すのは拷問に近い。食堂で相席になったひとがあんな「ビチャズルグチャズルズル、プハァ~!」って音を立てて食べていたら、一気に食欲も失せるだろう。更にヘッドフォンで聴いているので、あの音が脳内に定位するから最悪だ。
食事制限ダイエットをしている人は、何か食べたくなったら「冷やしウーロン茶漬け」のコマーシャルをヘッドフォンで聞きながら、伊武雅刀の声色で「少年の右手に光る使い慣れた水色のストロー!、その少年を人はこう呼ぶ、痰壷小僧~!」と言ってみましょう。食欲が無くなること請け合いです。
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