« 伊集院光「日曜日の秘密基地」(TBSラジオ一九九八~二〇〇八) | トップページ | 変電所火災で思い出した歌 »

2008年3月30日 (日)

「ワルボロ」(二〇〇七)

 東映DVD

 原作はここにも感想を書いたが大変面白く読んだ。映画は期待していなかったのだが、地元のレンタルビデオ屋にDVDがあったので、やっぱり借りて観ることになった。

 観た感想。う~ん、どうでもいいや。どこで撮影したのか知らないけど、原作の地元民としては、知らない場所でロケするなら地名も架空にしてほしかった。そんなことより何より、私は不良少年とか不良大人とかが生理的に嫌いだし、演技とはいいつつ殴り合いの喧嘩を観て、愉快な気分になれないんだよね。プロレスは大好きだし、いわゆる格闘技も好きだ。なぜなら見せるためにやってるから。映画だとリアルに演技されるほど(というほどの演技はしていないが)、不愉快になっちゃう。東映のヤクザ映画を観て、鶴田浩二や高倉健にシビレるってタイプの方々とは感覚が違うんだと思う。
 もう一つは、中学生の抗争なのに役者が大人過ぎる。煙草吸う場面とかがあるから未成年の役者使えないのだろうけど、どう見てもチンピラヤクザの出入りにしか見えない。
 更に、原作では印象的だった、最後の対決に朝鮮中が加わる場面のカットも痛い。私が監督だったら、去っていく錦組を負けた二中の下っ端どもが数にものを言わせて追いかけようとしたとき、颯爽と朝鮮中の大部隊が現れて阻止するという大団円にしたかった。でないとどう考えても二中の下っ端たちが間抜けすぎちゃうでしょ。

 保母さんの役で西原理恵子が二秒くらい出ていたが、どうせならゲッツ板谷が中村トオルの代わりにヤクザのおじさんの役で出ればよかったのに。まあ、大事な役だから無理とは思うが。

|

« 伊集院光「日曜日の秘密基地」(TBSラジオ一九九八~二〇〇八) | トップページ | 変電所火災で思い出した歌 »