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2008年8月 1日 (金)

日本寺

 北海道在住の同級生へちが娘を連れて帰省中なので、同じ同級生のあちと一緒に遊びに行くことにした。この企画、毎年私が行き先を決めるので、二年前から「初島」「浅草&水上バス」と船に乗る企画が続いている。そして今回は東京湾フェリーに乗って、房総の鋸山に行ってみた。

 横須賀線に乗っていると大船までに全員揃うという、ルーズなようだが全員遅刻厳禁という方法で集合。久里浜ではバスもフェリーも好接続で、お昼には金谷に上陸。最近出来た回転寿司屋で昼食をとるが、やはり私はここでビールとウーロンハイを飲み、既に一杯機嫌。いい気分になってロープウェイに乗る。ロープウェイ及び鋸山山頂からの展望は期待以上で、浦賀水道を一望。空気が澄んでいれば富津岬や三浦半島、大島もきれいに見えるだろう。
 そして、房総屈指の脱力系観光地として知られる日本寺へ向かう。十州一覧台は省略して百尺観音へ。古代遺跡のような石切場に聳える百尺観音は、写真で見たより迫力がある。そして、写真を見ただけでも胸がときめく地獄覗きへ。採石職人たちが面白がって作ったのであろう展望台で眺望は素晴らしいが、残念ながらその場に立つとオーバーハングした岩の上に居る実感がない。真下をのぞき込み難いので、周りから見る方が迫力があるかも知れない。
 次に延々と石段を下って大仏へ。百尺観音は磨崖仏らしく平面的だったが、この大仏は巨大な上に、鋳造大仏同様の造形である。建造方法について解説はなかったので、岩を削って作ったのか、コンクリートなどで造形しているのかは判らない。しかし、知名度のわりには巨大で見応え十分だった。
 既に大仏までの石段下りで膝が笑っている中年三人組はここで大休止をとる。千五百羅漢を見たいのだが、今降りてきた石段を登ることに怖じ気づき、日本寺仮本堂などを経由するルートを進むが、やはり登りはきつい。結構平気で登っているへちの娘コナ(七歳)の若さに嫉妬しつつ、ぜいぜい言いながら石段を登る。
 千五百羅漢を全て見るのは断念し、奥の院無漏窟から引き返して、ロープウェイ乗り場まで何とか生還。生きて帰れたお祝いに、女三人はかき氷、私は缶ビールで祝杯を挙げる。
 事前に相当歩くという覚悟をして行ったからいいが、不用意にロープウェイに乗って、大仏でも見てみようかなんて思うと大変な所だ。ロープウェイか有料道路で登って百尺観音と地獄覗き、一旦下山して無料道路で登って大仏を見物するのが良さそうだ。
 今回はGPSを付けて歩き回ったのだが、深い谷の部分が多いので、GPSも測位に苦戦したらしく、軌跡が随分ぶれていて面白かった。

Nihonji (GPSの軌跡)

 なお、千五百羅漢の多くが頭部が欠けており、頭部のあるものも殆どが後から補修して付け足した頭である。明治維新時の廃仏毀釈で徹底的に破壊されたようだ。私はそれが神官なのか、僧なのか、民衆なのかは知らないが、千五百ある羅漢を次々にヒステリックに破壊した人(達?)の事を思うと、ちょっと恐ろしいような、気の毒なような気持ちになった。

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