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2009年7月 9日 (木)

「非女子図鑑」(二〇〇八「非女子図鑑」制作委員会)

二千九年七月九日 新宿 K’s cinema

 占い依存の女「占いタマエ!」、ただ闘う女「魁!!みっちゃん」、ノーブラの女「B[ビー]」(*)、男を演りたい女「男の証明(あかし)」、混浴好きの女「混浴 heaven」、自殺にはしる女「死ねない女」、以上六本のオムニバス映画。平日のイヴニングショーで、観客は「つ離れ」未満。

 バカバカしくて面白そうで、仕事帰りに寄れる場所&時間だったので足を運んだ。私はハリウッドの制作費何億円をかけた一大スペクタクル映画より、この手の低予算で知恵を絞った映画が好きだ。出来不出来の差は若干あるが、「B[ビー]」、「混浴 heaven」、「死ねない女」が面白かった。特に「混浴 heaven」の江口のりこと綾田俊樹の役者の鑑のような演技が気に入ったが、何故かこの作品だけ画像が荒かった(デジタルなので細かなモザイク状に見える)のが残念。魚焼くのに七輪は判るけど、練炭は違うんじゃない?、という点は気にしなくていいだろう。(**)
 オープニングの鳥居みゆきと、外人親子のシーンは必要ないと思うが、話題作りのためと思えば営業戦略上仕方あるまい。新宿 K’s cinemaは初めて行ったが、こぢんまりしていい映画館だ。こういうところでマニアックな映画をどんどん上映してもらいたい。

(*)実際の表記は「B」を反時計回りに九十度回転させて「小さな山と大きな山」状の記号の後ろに読み方の[ビー]。
(**)魚や肉を焼くには「七輪+木炭」、煮炊きには「練炭コンロ+練炭」。混浴で酒肴の手練れだったら、「珪藻土切り出し七輪+備長炭」でアジの開きを焼いたらカッコイイ。

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2009年7月 8日 (水)

猿田川で岩魚釣り

 昨年に引き続き、新潟県の三面川水系猿田川に釣りに行った。同行者は去年と同じ親戚チームで、六月の十九~二十二日と七月の四~七日の二回に分けてキャンプ&釣りを楽しんだ。

 昨年も水量は少なかったが、今年は更に渇水で、猿田ダムの水位も低い。一度バックウォーターまで歩こうと試みたが、通常は水底になっている部分が延々と現れており、足が沈む砂地を幾ら歩いても辿り着かず断念。更に猿田ダムでは何やら工事をしているのか、ダム下の猿田川は真っ赤に濁った流れとなっている。スーパーラインを辿って釣り場に近づくほど釣れる気配が感じられなかった。
 しかし、元々魚影の濃い川なので、ポツポツは釣れる。六月二十日には、いつもは外道しか居ないポイントに大岩魚が群れているのを発見。慌てて仕掛けを大型用に変えて投入するが、一、五号通し仕掛けがまさかの合わせ切れ。その後魚影は見えるが餌を追わなくなったので諦めたが、同じ場所で伯父が五十一センチの大岩魚を見事に釣り上げる。釣り歴六十年近い伯父にとっても記録更新の超大物だ。更に同じ場所で叔父が尺上を一本釣り上げる。同じポイントで同じ日に釣れる釣れないの結果が分かれたのは、正に実力の違いとしかいいようがない。
 その後同じポイントには大型魚の姿はなく、本流を釣り登ったり、短い竿を持って沢に入ったりといろいろな釣りを楽しむ。外道のアブラハヤが多く、当歳魚のチビ岩魚にも悩まされるが、一日平均でキープサイズを二三匹という楽しい釣りが出来た。更に、釣り方にもいろいろ工夫をして、恐らく七月の釣行では、他の釣り師は殆ど釣れていないのに、我々だけそこそこに釣れるような必殺技も編み出すことが出来た。

 七月の声を聞くと虫、特に虻が湧くので今シーズンの三面釣行はこれでおしまい。六月の道路開通直後から比べると、殆ど釣れる魚は釣られてしまった感じがするので、この先は大水でも出ないと楽しい釣りにはなりそうにない。そして八月には虻だらけになってしまう。そんなシーズンの短い釣り場だが、ブナ林の中でのキャンプと天然物だけの岩魚釣りは、他に代え難い楽しみである。管理が行き届いたキャンプや、よく釣れる渓流釣りも良いが、私はワイルドなキャンプや難しい釣りが好きだ。

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2009年7月 1日 (水)

ミューザ川崎開館5周年記念演奏会

マーラー/交響曲第八番変ホ長調「千人の交響曲」

独 唱/澤畑恵美、腰越満美、中村恵理(ソプラノ)、
     小山由美、谷口睦美(メゾソプラノ)、
     福井敬(テノール)、久保和範(バリトン)、久保田真澄(バス)
合 唱/東響コーラス、東京少年少女合唱隊、ゆりがおか児童合唱団、
     横須賀芸術劇場少年少女合唱団
管絃楽/東京交響楽団
指 揮/飯森範親

二〇〇九年七月一日ミューザ川崎シンフォニーホール

 自称「マラ八マニア」なので、一応聴きに行ってみた。入り口で空港にあるような金属探知機を並べてセキュリティチェックをやっていたので何事かと思ったら、皇太子が来場していた模様(私の席からは見えなかったが)。鞄の中の刃渡り約六センチの肥後守はスルー。大丈夫なのか?。

 在京オケの中では東響が一番苦手な気がする。最初に定期会員になったオケだったのだけれど、秋山、大友という上品な指揮者陣が嫌いで、いい育ちしてそうな飯森にも興味が無かった。なので、飯森を生で聴くのは初めてだ。

 総論から言えば練習不足。手兵オケにしては落っこちが散見され、集中力を欠く。まだ若いんだから色々思い切ったやり方が出来る(元々そういうタイプではないように感じたが)と思うのだが徹底不足、というか勉強不足だろう。時たま取って付けたような表情やテンポが現れるが、ここは手兵オケの悪さで、共感していないのに表面だけ合わせるから、すごく白けた音楽になる。そもそも祝祭色を押し出したいのか、音楽的に深めたいのかアプローチのしかたが曖昧だ。第一部のコーダでテンポを煽っていく所などはいかにも誰もが思いつくが、楽譜をよく読めば間違ったアプローチだと判りそうなものだ。
 オケは音色に色気がなく、音量もない。昨年同じホールで聴いたインバル/都響と比べると大人と子供のような違いだ。近頃流行の対向配置だったが、プルトの表裏は普段と同じ(チェロバスは舞台側の奏者が譜面をめくる)なので、単にオケがやりにくいだけで、演奏上の効果があったとは思えない。木管のベルアップを忠実にやらせているわりには、第一部の複数シンバルは一回目が一人で二枚の吊りシンバル、二回目は一人でクラッシュシンバル(打楽器奏者はもう一人手が空いてたのに)という最低限対応。見た目を取るか実際の音量を取るかもはっきりしない。更にはオルガンが変なところで妙にでかい音を出して耳障りだったりした。
 合唱は好演。児童合唱はもう少し前に出て欲しかったがまあ好演。ソリストは第一ソプラノとメゾの二人が好演。バリトン、バスはやはり声量不足。そして第二ソプラノは下手、テノールはもっと下手。第二ソプラノは単に技量不足なので仕方ないが、テノールはセンスの問題。声自体も決して良くはないのだが、節回しが悪いのだ。演歌のようにコブシを利かせて、フレーズの終わりをズバッと切る。唱っている本人は気持ちがいいのかも知れないが、聴かされる方は不愉快だ。

 「千人」を十数回聴いたが、恐らく今回が最低だと感じた。おそらく「やっつけ仕事」だったのだろう。しかし、三十年前のやっつけ仕事「藤沢の千人」では、大破綻が何ヶ所も起きているのに感動的な演奏になっているのに、今回は何も残らない。オケの技量が上がったので、「千人」をやっつけでもそつなく演奏できるようになったせいで、破綻も感動もない「千人」が生まれたのだろう。

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