猿田川で岩魚釣り
昨年に引き続き、新潟県の三面川水系猿田川に釣りに行った。同行者は去年と同じ親戚チームで、六月の十九~二十二日と七月の四~七日の二回に分けてキャンプ&釣りを楽しんだ。
昨年も水量は少なかったが、今年は更に渇水で、猿田ダムの水位も低い。一度バックウォーターまで歩こうと試みたが、通常は水底になっている部分が延々と現れており、足が沈む砂地を幾ら歩いても辿り着かず断念。更に猿田ダムでは何やら工事をしているのか、ダム下の猿田川は真っ赤に濁った流れとなっている。スーパーラインを辿って釣り場に近づくほど釣れる気配が感じられなかった。
しかし、元々魚影の濃い川なので、ポツポツは釣れる。六月二十日には、いつもは外道しか居ないポイントに大岩魚が群れているのを発見。慌てて仕掛けを大型用に変えて投入するが、一、五号通し仕掛けがまさかの合わせ切れ。その後魚影は見えるが餌を追わなくなったので諦めたが、同じ場所で伯父が五十一センチの大岩魚を見事に釣り上げる。釣り歴六十年近い伯父にとっても記録更新の超大物だ。更に同じ場所で叔父が尺上を一本釣り上げる。同じポイントで同じ日に釣れる釣れないの結果が分かれたのは、正に実力の違いとしかいいようがない。
その後同じポイントには大型魚の姿はなく、本流を釣り登ったり、短い竿を持って沢に入ったりといろいろな釣りを楽しむ。外道のアブラハヤが多く、当歳魚のチビ岩魚にも悩まされるが、一日平均でキープサイズを二三匹という楽しい釣りが出来た。更に、釣り方にもいろいろ工夫をして、恐らく七月の釣行では、他の釣り師は殆ど釣れていないのに、我々だけそこそこに釣れるような必殺技も編み出すことが出来た。
七月の声を聞くと虫、特に虻が湧くので今シーズンの三面釣行はこれでおしまい。六月の道路開通直後から比べると、殆ど釣れる魚は釣られてしまった感じがするので、この先は大水でも出ないと楽しい釣りにはなりそうにない。そして八月には虻だらけになってしまう。そんなシーズンの短い釣り場だが、ブナ林の中でのキャンプと天然物だけの岩魚釣りは、他に代え難い楽しみである。管理が行き届いたキャンプや、よく釣れる渓流釣りも良いが、私はワイルドなキャンプや難しい釣りが好きだ。
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