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2009年9月30日 (水)

鮎釣り初めの一歩

 不惑に近くなって始めた鮎釣り。始めたばかりの趣味というものは大抵のめり込むもので、この夏の後半は鮎に明け暮れた感じだった。全国的に冷夏で、どこへ行ってもオトリ屋が「今年はダメだ」と渋い表情をするばかりで、初心者には大苦戦を強いられた。今までの戦果を並べてみる。

八月一五日相模川(葉山) 〇匹
八月二九日富士川(大島) 二匹
九月五日三面川(岩沢橋) 〇匹
九月六日三面川(布部、岩崩) 一匹
九月七日千曲川(大石橋) 〇匹
九月八日高原川(東雲橋) 一匹
九月一三日多摩川(多摩大橋) 二匹
九月二〇日神通川(大沢野橋) 九匹
九月二一日神通川(大沢野橋) 四匹
九月二七日相模川(葉山) 〇匹

 今年好調の神通川まで足を伸ばしたが、結局「つ抜け」(二桁釣果)は出来なかった。四匹しか釣れなかった神通川の二日目では、隣で釣っていた師匠である叔父貴は二〇匹くらい釣っていたので、明らかに腕の差が出たと言える。「針何回替えた」と聞かれて返答に窮したら、「それじゃ釣れないよ」と言われぐうの音も出なかった。
 それでもとにかく鮎釣りを始めて、ある程度寄せてからなら引き抜きの真似事も出来るようになった。次の目標はとにかく「つ抜け」である。

 十月から多くの川は禁漁に入り、鮎のシーズンは終わりだ。しかし、まだ友釣りの出来る川もあるので、あと何回かは釣行したいと思っている。そして来シーズンに向けて、借り物でない自分の竿を一本持ちたいと思っている。

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2009年9月 2日 (水)

あんにょん由美香(二〇〇九「あんにょん由美香」フィルムパートナーズ)

二〇〇九年九月二日 ポレポレ東中野

 二〇〇五年に急逝したAV女優、林由美香を巡るドキュメンタリー。韓国製のエロビデオ「東京の人妻純子」という珍品に出会った監督が、その関係者を訪ね、この日韓合作のエロビデオが生まれた背景に迫る。

 林由美香も私も一九七〇年六月東京都立川市生まれという共通点を知ったのは、彼女が死んだ後だった。そんなことを知らなくとも、同じ世代を生きてきたから、林由美香が「プロのエロ女優」だという認識はあった。生半可なAV女優と違い、十八才から亡くなる三十四才まで、エロの第一線で稼ぎ続けた姿勢には感動すら覚える。顔立ちはコケティッシュだが、小柄で貧乳ずん胴という決して恵まれないプロポーションなのに、表裏AVやポルノ映画で膨大な作品を残したのは、あくまで想像だが「プロの仕事としてのハダカ」が出来る女優だったからだろう。
 突然の死から四年を経て制作された本作は、関係者の証言を中心に展開される。各方面での評価が高いので期待して観たのだが、丸々二時間かけたわりには内容が薄いような気がする。色々な証言者の録音状態の悪いインタビューをだらだら流している感が強く(適度に要約して字幕にしたりはしているのだが)、三回忌の法事の後で、酒飲みながら故人の思い出をとりとめもなく話し合っているような印象だ。
 日本側関係者のインタビューを経て、韓国側関係者の取材を試みるのだが、これは画面を見ても露骨に感じるとおり、先方にとっては迷惑な取材だったのであろう。恐らく韓国側の感覚としては、我々が金髪女&日本人男モノを観るような感覚で、エロよりもはっきり言いにくい要素が含まれているはずだ。韓国人通訳が困惑していたように、エロに関わったことは国内的に言いにくく、もう一点では日本人取材者に言いにくいという苦しい立場だったと思う。
 雲行きが怪しくなり、どうまとめるのか心配になった頃に、「カットされた最終場面の再現」という思わぬ方向に話は進む。実際あってもなくてもいいような台本の、監督がカットしたシーンに、たまたま「純子は誰にも所有できない」という台詞があったのを、実際の林由美香に重ねて、上手い結末を考えたとは思うが、作り手の自己満足のような気がする。

 林由美香という女優を知らなければ、全く何の興味も湧かない作品だとは思う。しかし、林由美香と同世代で、一方的に彼女に思い入れのあった私と同類の人たちにとっては、最後の再現は蛇足としても、興味を持って観ることの出来る作品なのではないだろうか。

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