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2010年6月14日 (月)

ジャパンスネークセンター

 群馬県にあるジャパンスネークセンターへ行ってきた。前回行ったのは確か学生だった頃なので、約二十年ぶりの再訪だ。
 ネットで検索するとトンデモ系の記事が多く、ゲテモノスポットとしてか、寂れっぷりを面白おかしく紹介する記事が多い。だが、実はこのジャパンスネークセンターは、蛇が嫌いでなければとても興味深い施設である。

 千円の入場料(別に駐車料金が六百円かかる)を払って園内に入ると、アオダイショウ、マムシ、シマヘビなどの屋外飼育施設が並んでいるが、蛇というのは元々草むらや樹上に隠れているものなので、なかなか姿が見えない。アオダイショウは十匹くらい見えたが、シマヘビは一匹だけ、マムシは全く姿を確認できなかった。ちなみに、この屋外飼育施設は、冬は何も見られない(当然か)。
 屋内施設は、ニシキヘビやアナコンダが見られる大蛇温室、コブラなどが見られる毒蛇温室、大きめの飼育室でマンバなどが飼われている熱帯蛇類温室、生まれたばかりの子蛇が見られて採毒の実演が見られる採毒室などがある。いずれもオンボロで寂れた感じがするが、毒蛇も大蛇も他では見られないものばかりで、興味は尽きない。店はボロいがネタは最高の寿司屋みたいなものだろうか。
 丁度採毒の実演の時間になったので見に行ってみる。見学者は十数名。白衣姿の研究員が面白おかしく蛇の生態などを説明してくれて、大変参考になる。中でも、マムシやヤマカガシに咬まれるとどうなって、どう対処すべきかという話は、釣りを趣味とする身にとっては必要な知識だ。今までに聞いたことのある毒蛇に関する知識が、まったく迷信レヴェルのいい加減な知識だったことがよく解った。
 一通り説明が終わると、アオダイショウに触らせてもらい、質問を受け付けてくれる。たまたま真面目な観客が多かったのか、次々に質問が出て、何と採毒実演開始から質疑応答終了まで一時間半もかかり、大学の授業並の充実度だった。これだけでも千円の入園料では安いくらいだ。
 このジャパンスネークセンターは財団法人日本蛇族学術研究所という団体が運営しており、本業は毒蛇の咬症や血清の研究で、日本で唯一ヤマカガシの血清を作る技術を持っているそうだ。今でも年間五~六人がマムシに咬まれて死亡しているというから、とても大切な研究機関である。つまり研究が主で、観光はついでにやっている感じなのだ。寂れていて、客も少ないのに潰れないのは、本業がちゃんとあるからなのだろう。

 蛇を見ただけで鳥肌が立つような人にはお薦めしないが、興味のある人は是非足を運んで欲しい。半日いればあなたも蛇博士、園内にエンドレスで流れている、脱力感百パーセントのテーマソングが自然に歌えるようになるでしょう。

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