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2010年9月29日 (水)

才能と努力

 二十五年以上前の音源のデジタル化作業を始めた。
 最近中学の同級生と飲む機会が何度かあって、同じ吹奏楽部の部員たち何人かと、と四半世紀ぶりに会った。その中で、当時の録音をデジタル化しようではないかという話が出てきたのである。
 私が中学生だったのは一九八三~一九八五年。録音メディアはカセットテープで、まれにプライヴェート盤LP、アセテート盤のEP(吹奏楽関係者にはお馴染みのトラヤ製)などがある。幸いにも再生機材がなんとか現役で稼働しているので、パソコンに取り込んでCD化を進めている。

 さて、ここからが本題なのだが、中学校吹奏楽部の演奏を改めて聴き直すと気がつくことがある。それは一人一人の才能の差である。特にソロパートを受け持つ首席奏者ではっきりするのだが、上手い下手以外に才能の有る無しが如実に表れているのだ。私の同学年で言えば、フルート、クラリネット、サクソフォンあたりには練習で身に付くのとは違う何かを持っている奴がちらほら見受けられる。その他は大体凡庸である。しかし、その大体凡庸の中に一人だけプロになった(海外で活動しているらしいので風の噂ではあるが、ドイツのオーケストラでホルンを吹いているらしい)奴が居るのだが、彼はこの年トロンボーンから転向したばかりだったので、まだ才能に技術が追いついてなかったのかも知れない。そして、どうしようもなく下手なのがトロンボーンと打楽器に居る。この二人がバランスを無視して馬鹿吹き馬鹿叩きをするので、演奏全体が大変品のない仕上がりとなっている。

 何を隠そう、この二馬鹿の一人が私である。打楽器奏者だった私は、同じパートの連中よりも不器用で下手なことは自覚していたのだが、屁理屈と目立ちたい一心で目立つ楽器を取っていた。下手なことをごまかすために練習はしたし、研究熱心だったと思う。楽器の鳴らし方は中学生としてはまあまあである。しかし、聴けば聴くほどリズム感がゼロなのである。しかし、当時の自分は楽器を鳴らすことには相当努力研究を重ねたが、この致命的な才能の無さには無自覚だったような気がする。
 幸い私は公立学校以外の音楽教育を受けていなかったので、音楽の道に進むという選択肢は全く考えていなかった。もし、当時ピアノが弾けて、音大に進もうなどと言う了見になっていたらと思うとぞっとする。大学に入ってから才能の無さを自覚して方向転換するのは、なかなか酷なことだと思う。
 人間には努力で身に付く能力と、生まれながらに持っている才能(センスと言うべきか)が確かにあると思う。特に芸術の世界というのは、才能のない奴が血の滲む努力をして出来ないことを、鼻歌を歌いながら出来てしまうような天才がいるのだ。そして、本質的にその人にしかできない才能が人を感動させるのだと思う。

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2010年9月 5日 (日)

車中泊旅行

 去年から計画を練っていた、車中泊での鮎釣り旅行を敢行してきた。釣りの結果はそっちの記事に書くが、釣り以外の様子をまとめてみる。

 私の愛車はスズキのジムニーシエラJB43W。エンジンは小型車だが、車室の寸法は軽自動車のジムニーと同じ。この車内で眠れるようにするためには、まず後部座席の座面を外し、最後部の一段低い所に某ショップ製の荷室フラットボックスを置く。そして助手席を前に寄せて背もたれを倒し、自作のすのこを置く。こうすると身長一七〇センチの私が真っ直ぐ寝られる平らなスペースが確保される。さらにルーフキャリアを取り付け、車内の荷物を寝る時は屋根に乗せられるようにした。そして、夏の車中泊に欠かせないのが網戸。カーメイト社製のドアに被せるタイプの網戸で、暑さと蚊の攻撃から身が守れる。
 寝る時には荷物を屋根に乗せ(走行中は基本的に屋根に荷物は積まない)、網戸をセットし、フラットにしたスペースに寝袋を敷いて就寝スペースが確保出来る。ここで今回は七泊したのだが、慣れれば大変快適だ。ただ一つ厄介なのは、夜中に寒くなった時、一々エンジンを掛けないと窓の開閉が出来ないこと。手巻き窓なら何でもないのに、パワーウィンドウなどにするからこういう事が起こる。

 今回の宿泊地は、道の駅「あつみ」(山形県)、「朝日」「関川」(新潟県)、「細入」(富山県)、「池田」(長野県)と、富山東パーキング(富山県)。あちこちに道の駅が設置されて便利になって、私と同じように車中泊している人たちが沢山いる。本格的なキャンピングカーから、乗用車の座席を倒しただけの人まで様々だが、みな節度を持っており、騒いだりする人はいないどころか、隣に大変気を遣っている印象だった。厄介なのは同好の士ではなく地元の暇な老人で、関川では地元の爺さんが色々話しかけてきてうるさく、いい加減無愛想にしていたら別の車中泊の人に次々話しかけていた。

 食糧事情もコンビニの普及で困ることは少ない。道の駅自体は夕方には営業が終わってしまうので、基本的には便所と自動販売機だけを利用し、食糧の確保はコンビニ頼りだ。朝はお湯を沸かしてカップ麺(うどんが多い)、昼は釣りをしているのでコンビニおにぎり。夜はサラダと豆腐などをつまみに飲んでおしまい。貧しい食事だが、釣りが目的なので苦にはならない。鮎釣り自体が結構費用が掛かる上にガソリン代等もバカにならないので、かなりケチケチ旅行になった。会社の同僚に鼠ヶ関のおいしい寿司屋を教えてもらったのだが、店を眺めただけで入ることは出来なかった。宿泊場所に隣接して飲食店があれば入れないこともないが、基本酒飲みなので夕食の後クルマを運転出来ない。自ずと夕食は宿泊場所でということになる。

 自分なりの車中泊の形態が固まってきたので、今後は釣り以外でも車中泊を利用すれば活動範囲がかなり広がりそうだ。千円高速(制度自体には反対だが利用はする)と車中泊を組み合わせれば、相当安上がりに遠出が出来そうだ。鮎シーズンが終わったら、ちょっと行って見たい所があるので、計画を立ててみたいと思っている。

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