プラグコード
ここのところクルマのエンジンが不調だった。普段は問題ないのだが、エンジンの回転数が低く負荷がかかっている状態でスロットルを開くと、四気筒の内どれかが失火しているらしく、ガクンガクンという回転ムラが生じるのだ。具体的に言えば、一般道を走っていて信号待ちの列の後ろに差し掛かった様な場合に、ギヤが四速に入ったまま徐行まで速度落とす。信号が青になって前のクルマが動き出したので、横着してシフトチェンジせずに四速のまま回転数一〇〇〇回転くらいからジワッとアクセルを踏むと、必ずガクガクいうのである。
症状から推すに点火系統のトラブルであろう。前のクルマの時から、何となく点火プラグはボッシュ、プラグコードは永井電子が気に入っており、今のクルマも社外品を装着している。プラグを見てみると四本ともいい感じに焼けており、カブりや電極の欠損などは見あたらない。問題はプラグコードの方と思われる。
私の車のエンジンはスズキのM一三Aという形式で、四気筒のうち二気筒はプラグの上に電源が直結されており、プラグコードは二本しかない。この二本を永井電子のブルーポイントパワープラグコードにしているのだが、前回の車検(今年三月)の時その内一本を純正に戻しているのだ。これは社外品のコードの被膜部分が熱で周りにくっついてしまい、引き抜く時に被膜が裂けてしまったためである。ディーラーのメカニックから連絡があり、取り敢えず片方(短い方)だけ純正に戻したままになっていたのだ。しかし、幾ら社外品の高価なプラグコードとは言っても、回転ムラがでるほど純正品と抵抗値が違うとも思えない。はっきりした理由が判らないまま、取り敢えず純正コードを被膜の裂けた社外品に戻してみる。そしてもう片方(長い方)のコードを取り付けようとして気づいた。コードの蓋になる部分が変形しているのである。よく見ると、エンジン上部の穴に蓋になる部分が半分しか入ってない状態だったらしく、斜めに跡がついており、蓋の部分全体がやや変形しているのだ。恐らく車検時にディーラーのメカニックが、扱い慣れない社外品のプラグコードを適当に差し込んで、きっちり填っていなかったものと思われる。穴にきちんと填るように取り付けてみると、見事に回転不良は解消した。
ディーラーに持ち込む前に念のために見ておこうというつもりだったのだが、良いことをした。ディーラーに持ち込んで任せていたら、何だかんだで結構な出費になったのではないだろうか。前のクルマに乗っていた頃は、車検整備は祖父の代から世話になっている町の自動車整備屋に頼んでおり、このような場合「コードがちゃんと填ってなかったよ」と言われて、費用免除となったと思う。しかし、そこが廃業してしまったので仕方なく現在は全てディーラー任せになっている。クルマの面倒は出来るだけ自分で見たいのだが、学生の頃みたいに何でもかんでも自分でやってみるというわけにも行かない。それに、休みのたびにクルマを整備していたのでは何のためのクルマか判らない。何事も程々にやるのが難しい所だ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント