点火プラグ交換
以前本頁にプラグコード交換の話を書いた。クルマのエンジンが低速時に失火を起こして、ガタガタ調子が悪いという話だ。調べた結果、プラグコードの取付不良という結論になり、プラグコードを元に戻して一件落着という話だった。しかしそれから暫くすると、同じような症状が再び現れ始め、プラグコードの取付不良は冤罪の可能性が出てきた。
六万キロのオイル交換のついでに、再びエンジンヘッドのカバーを外してみる。プラグコードを純正に戻し、プラグを交換してみて、それでもダメならば点火時期の問題なので、ディーラーでコンピューターを調整してもらうしかない。
まず、プラグコードを純正に戻して走行してみるが、エンジンが十分暖まった状態で試しても、相変わらず症状は出る。プラグコードはシロ。エンジンが冷えるまで待って(これが長くて大変だった)、今度は点火プラグを交換。ボッシュのプラチナプラグを外すと、前回見たとき同様、四本ともいい色に焼けており、燻り、欠損等は見当たらない。以前使っていたデンソーのイリジウムプラグに交換して走ってみると、見事症状は解消。エンジンの回転の不安定さも一気に解消した感じだ。念のため外したプラグの中心電極とプラグの抵抗値を測定してみた。抵抗値は結構バラバラなのだが、やはり一本が導通していない。よって、不具合の犯人は点火プラグの不良と判明した。ボッシュのプラグは個人的に好きだったので残念だ。
しかしここで新たな疑問がわく。何故プラグが不良になったのかという問題だ。前回書いたと思うが、この不具合は五年目の車検整備から帰ってきて以降に発生した問題だ。そして前回原因を探したときに、プラグコード(社外品)がしっかり差し込まれていなかったのが失火の原因と結論付けた。しかし、プラグコードをしっかり差し込んでも再び症状が出たのである。この接触不良の状態が暫く続いたのが、点火プラグに負荷を掛けて故障する原因となったのではないか。色々原因を考えると、やはりプラグコードの取付不良が一番の容疑者と言えるのではないか。
取り外した点火プラグは、ガサガサッと道具箱に放り込んでしまったので、今となっては不良品が何番に刺さっていたプラグなのかが特定不能だ。外すときにそこに気づいていれば、より容疑がはっきりしたのに、残念な事をした。
再審の結果も完全に原因を特定するには至らなかったが、状況証拠を積み上げていく限り、真犯人はいい加減な仕事をしたディーラーのメカニックである。一層ディーラーへの不信感が募って、今回の回転不良問題は決着。オイル交換時にドレンプラグの磁石に今までに見られなかった鉄粉が付着していたのは、今回の不具合で、エンジンにダメージがあった証拠だ。クルマの寿命を少し縮めてしまった気がする。
外したボッシュの点火プラグ。一番右が不良の一本。
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