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2011年10月 7日 (金)

近代デジタルライブラリー

 携帯電話をスマートフォンにしたので、青空文庫のビューアーをインストールして三遊亭円朝の速記や海野十三のSFを読んでいる。先日も「札所の霊験」を読んでいたら、永禅和尚とお梅が高岡から逃げる道行き(円生の口演より後の部分)が、「高岡の宗慈寺(総持寺)~いすの宮(伊豆の宮)~大沓川(神通川)川上の渡し~笹津~のり原(楡原)~いぼり谷(庵谷)~片掛~湯の谷(猪谷)~小豆沢(加賀沢)~杉原~靱(打保)~三河原(三川原)」(括弧内は実際の地名)と記されており、何度も釣りに行っている神通川上流部から、私の遠い先祖の出所である杉原を通る事が判った。今でさえ谷の深い険しい道のりなのに、円朝が口演した明治半ばでは、どれほど困難な道のりだったのだろうかと想像が拡がった。
 ところが、近年では柳家喬太郎が高座に掛けているという「熱海土産温泉利書(あたみみやげいでゆのききがき)」が、まだ青空文庫でテキスト化されていないようだ。この噺は舞台が八王子と熱海を中心となるらしく、土地勘もあるので是非是非読んでみたいのだ。
 そこで、ネットで拾えないかと検索してみたところ、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーで発見した。この、近代デジタルライブラリーというのは著作権の切れた書物をデジタルスキャンした画像を閲覧出来るサービスだ。なので、ここにある熱海土産温泉利書は明治二十二年に日本橋の金泉堂から発行された初版(恐らく)のスキャン画像である。ということは、私が常々この状態で読んでみたいと思っていた、旧字旧仮名総ルビ、句読点改行無し、更には変体仮名使用という、読み難いこと甚だしい代物である。しかし、明治の文学をリアルに楽しむには原文に近い方がいい。最上の状態である。
 有難いことにこのサービスでは、十頁毎に印刷かダウンロード(PDF形式)が出来る。早速全頁印刷してみた。画像が本の見開きで一枚なので、横長でファイルすることになるのがちょっと扱いづらいが、贅沢は言ってられない。慌てずにじっくり読んで、読み終わったら足跡を辿って熱海にでも行ってみたいと思う。

 この近代デジタルライブラリーでは現在二十四万冊の書籍が閲覧出来る。他の円朝作品のみならず、明治の文学、地図、楽譜に至るまで、様々な文書があるので、楽しみは尽きないと思う。一度は行ってみたいと思っていた国立国会図書館だが、このような形で気軽に利用出来るというのは本当に有難い。古いことを調べたりするのが楽しくなりそうだ。

近代デジタルライブラリー http://kindai.da.ndl.go.jp/

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