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2011年11月 7日 (月)

朝日スーパーライン

 毎年六月になると、三面川水系の猿田川に釣りに来る。新潟側の村上市(旧朝日村)から朝日スーパーライン(旧スーパー林道)を辿るのだが、この道は県境を越えて山形県鶴岡市(旧朝日村)へ通じている。平成の大合併以前は新潟県と山形県の朝日村同士を結ぶという面白い道だったのだが、現在は合併して面白くなくなってしまった。
 この道は朝日連峰の原生林を縦断するので、ブナの原生林を体感出来る。いつも六月から七月に訪れるのだが、新緑の眩しさは筆舌に尽くしがたい。スーパーラインに沿う猿田川は、入渓し易い釣り場なので、釣果はボチボチだが、鰭が真っ黄色な岩魚の姿はさすが天然物。小さくても溜息が出るほど美しい。
 以前八月の下旬に行ってみたのだが、クルマから降りた途端に虻の群れに襲いかかられて、這々の体で逃げ帰った事がある。長く通っている釣り師の伯父貴が言うには、昔から真夏になると虻が多くて釣りどころではないらしい。
 今回は釣り道具を一切持たずに、ブナ林の紅葉だけを目当てに訪れてみた。縄文の里の先にスーパーラインの入口ゲートがあるが、そこから既に紅葉はいい感じだ。スーパーラインを進むと、午後だったせいもあるが、六七月には考えられない対向車の多さである。やはり皆紅葉を愛でに繰り出しているようだ。
 十キロ少々進むと山形県小国へ抜ける道を分けるが、この先が縄文の里で見学した三面集落の在ったところだ。奥三面ダムは一九七一年着工、二〇〇一年竣工。三面集落の閉村は一九八五年だが、そこから湛水開始まで十五年もかかったらしい。東京の小河内ダムが戦争を挟んでも約二十年で完成しているのに対して随分ゆっくりな気がする。どれほど必要があって作られたダムなのだろうか。なお、三面川水系にダムは三箇所あり、この他に本流の三面ダムが一九五三年、支流猿田川の猿田ダムが一九五五年に完成しており、これら三つのダムで常時一八七〇〇キロワットの発電が行われているらしい。この夏は震災に伴う電力逼迫のため、午後になると放流量を増やしたため、鮎釣りが非常にやりにくかった。
 通常だとこの小国へ抜ける県道の他に、県境近くから高根へ抜ける平床林道という枝道もあるのだが、今年は災害のため全て通行止め。スーパーライン本体も山形県側は通行止めになっているので、袋小路の一本道である。猿田ダムを超えると紅葉は見頃を過ぎた感じだが、行けるところまで行ってみることにする。県境近くの鳴海金山の先でゲートが閉じられており、そこで引き返すことになった。
 猿田川野営場には水場(沢水を引いているだけだが)があるので、そこで車中泊をしようと思ったのだが、テントサイトにはクルマが二台乗り入れて、テントが四張も設営されている。とても入り込めそうにないので駐車場で車中泊。昼間は暖かかったが夜は冷え込む。夕食用に買った冷奴を急遽湯豆腐に変更。寒空に星を眺めながら酒を飲む。

Photo_5
スーパーラインから猿田貯水池(泥又川方面)を望む

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