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2011年11月 7日 (月)

フェリーあわしま

フェリーあわしま

粟島汽船カーフェリー 六二六総噸
一九九二年新潟鉄工所で建造

 村上まで来て時間があるので、これも前々から行ってみたかった粟島に渡ってみることにした。
 粟島は笹川流れの沖約十八キロに浮かぶ東西四、四キロ、南北六、一キロ孤島で、人口は約三七〇人。最高峰の小柴山は標高二六五メートルである。
 粟島までは粟島汽船のフェリーと高速船が運航しており、夏の最繁忙期には一日に高速船三往復、フェリー二往復のダイヤを組んでいるが、十一月は閑散期なので高速船、フェリーとも一日一往復のダイヤで運行されている。そして、高速船の方は粟島に滞泊する運行なので、本土から日帰りするにはフェリーにしか乗ることが出来ない。しかし、一~二月の最閑散期は、フェリーのみ一往復で粟島起点の運行なので、日帰りは不可能になる。それに比べればまだマシといえるだろう。
 岩船港の乗り場から10時00分発の粟島行きに乗船する。カーフェリーだが、車両を運んでもらえるのは島民と業者のみで、マイカーで島に渡ることは出来ないらしい。船内に入ると客室は一フロアのみで、案内所と自動販売機があるのみ。一等船室が二室あるが、扉が透明で室内がよく見えるので、二等客にジロジロ見られそうだ。上部の甲板にも公園のベンチのような椅子席があり快適だが、特筆すべき事に遊歩甲板が船橋(操舵室)前まで回り込んでおり、乗客が前面の眺望を楽しめるようになっている。これは嬉しい配慮である。
 べた凪に近い海上状況で一時間半の船旅はあっという間。粟島に到着すると、まず村役場で自転車を借りる。そして、まず腹ごしらえということで村内の食堂に入り、名物わっぱ煮をいただく。これは丸い木製の器(わっぱ)に焼き魚を具にした味噌汁が入っており、これに焼けた玉石を放り込んでグラグラ煮立てるという料理だ。勿論、漁師が浜で焚き火をしながら体を温めるために作った料理なのだろう。焼け石でグラグラいってるものが出てくるとテンションは上がるが、食べてみるとさほどではない。焼き魚が固くて不味いのだ。恐らく本来は生の魚が入っており、良く煮えるまで玉石を取り替えて煮込んだのだろうが、食堂で出す場合はそうもいかないのだろう。一回しかグラグラ出来ないから最初から焼き魚を入れているのだと思う。まあ面白かったので良しとする。
 続いては島の最高峰、小柴山に登ろうと思う。ここには灯台があるはずだ。船上から島を眺めた時には何処だか判らなかったが、小さな島では取り敢えず一番高い所に登ってみたい。何とかと煙はという俚諺の通りである。地形図で見ると、標高一五九メートルの峠までは舗装路があり、そこから二六五メートルの灯台までは山道のようだ。峠まで自転車で登れば、登りは辛いけど帰りがとても快適であろうと浅はかな了見で坂道を登り始めた。
 三段ギヤ付きの自転車を借りたが、すぐに坂道がきつくなって自転車を押しながら坂道を登る。昼食後で満腹なのも手伝って、結構きつい。それでもゼイゼイ言いながら峠に到着。ここで自転車を置いて、階段の登山道を登り始める。ゆっくり一段一段上っていくのだが、何だかいつもと調子が違い、脚が思うように動かない気がする。途中休憩を取りながら辿り着いた小柴山は、一等三角点と灯台がある粟島の最高峰。三六〇度の大パノラマと思いきや、周りにも結構高い山があるので、海は山越に遠くしか見えない。それで船上から見えなかったのだ。納得して、今来た道を引き返す。階段を下るが、もっと脚が思うように動かない。平坦な道になっても歩き方が変である。運動不足だろうか。
 下り坂を自転車で快適に下り、村役場に自転車を返す。基本料金が一時間三百円で、以降一時間毎に一五〇円。私は三時間未満で六百円だったが、丸一日借りて島一周などしたら、村営とは思えない高額な貸し自転車になりそうだ。車両もボロなのだから、半日、一日単位にして、宿泊客には割安になるようにすればいいと思う。
 時間があるので島唯一の温泉施設、漁火温泉おと姫の湯に立ち寄る。こぢんまりとした施設で、海水のように塩辛い温泉につかる。
 15時00分発のフェリーに再び乗船。途中で高速船と離合するが、かなり距離を取っているので、写真も撮れない。岩船港に差し掛かる頃には日本海に夕陽が沈みかけて、絵葉書で見るような景色となった。
 なお、脚の違和感だが、翌日理由が判明。ただ登り坂を歩くのではなく、前傾姿勢で自転車を押すことにより、脹ら脛からアキレス腱にかけて強い負担がかかったようだ。翌日には脹ら脛がパンパンに腫れて、もの凄い筋肉痛に襲われた。

Photo_6
フェリーあわしま(粟島港停泊中)

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