« フェリーあわしま | トップページ | ジムニーのステアリングシミー »

2011年11月 7日 (月)

下野国風俗資料館

鬼怒川秘宝殿

 タイトルにはわざと通りにくい正式名称を書いてみた。鬼怒川温泉にクルマで行った人なら見掛けたことがあるであろう、あの建物である。昭和の時代には各地の温泉街の外れにあった秘宝館であるが、近年多くの秘宝館が閉鎖に追い込まれている中、頑張って営業を続けている。
 そも、秘宝館とは何ぞやと思う方は、ウィキペディアで調べていただきたいが、簡単に言えばエロ&面白の博物館である。脱力スポットや珍スポットと呼ばれるものが好きな身にとってはたまらない施設で、絶滅前に見ておきたいと思っている。しかし、わざわざそのために鬼怒川温泉まで行く気にもならないので、新潟からの帰路を、米沢、若松経由にして立ち寄ってみた。
 建物の外観は既に色褪せており、脱力指数が上がる。広い駐車場に先客のクルマは一台。もっとも、土曜日とはいえまだ午前中。本来は温泉旅館で一杯やった勢いで来るところだろうから、空いているのは当たり前か。入館料はネット情報では千五百円とのことだったが、窓口で爺さんが「割引で千円でいいよ」と言い、入場券と次回用の割引券をくれた。
 館内の展示物を順にタイトルで紹介すると、「竜王祭縁起」「下野国性神道中双六」「奉献虹見滝舞」「造下野薬師寺別当暮色」「板東武者出征前夜」「百花繚乱太閤幻夢」「雷鳴日光街道狼藉」「生写恋情壬生手管」「艶容温泉郷恋花開」「日本秘画ギャラリー」「エロスギャラリー」「ラブサイエンス」「ラブシネマ」「プレイホール」「ラブショップ」となっており、一応地元の風俗資料という方向性は持っているようである。
 「奉献虹見滝舞」は、動く人形と映像の作品で、本来は雨が降る仕掛けだったようだが、現在は雨は降らない。映像も薄暗くてあまり面白くない。次の「造下野薬師寺別当暮色」から「艶容温泉郷恋花開」までの六シーンが、この秘宝殿の白眉であろう。精巧に出来た人形と背景が実に良く出来ていて感心する。「造下野薬師寺別当暮色」と「生写恋情壬生手管」では人形が機械仕掛けになっており、落ちが付く構成。「板東武者出征前夜」は人形は動かないが、奥の障子に映る影絵が動く趣向。「百花繚乱太閤幻夢」「雷鳴日光街道狼藉」「艶容温泉郷恋花開」は動きのない人形だが、何れも精巧に出来ており、特に「百花繚乱太閤幻夢」は傑作だ。女の人形も数十年を経て随分色褪せているが、真新しかった頃はさぞやと思わせる造形である。
 その後はどうでもいい壁画や、性の科学的解説などがあった後、映画の上映室がある。覗いてみると画像の乱れた八〇年代らしきエロビデオが上映されていた。そして最後がゲーム機とグッズ販売コーナーになるのだが、何故かここに等身大のマリリン・モンローの人形がある。土台の部分を見ると以前は回転ベッドのように回っていたらしいが、今は回らないベッドに半分起き上がったモンローが艶然と微笑んでいる。
 ゲームコーナーのゲーム機やビデオ上映器は大半が故障しており、グッズも大して面白い物はなかった。しかし、日本中で秘宝館が消滅していく中、細々と営業を続けている鬼怒川秘宝殿に敬意を表したい。わざわざ来て後悔無し。特に人形の六シーンは良く出来ており、脱力系マニアには必見だ。何時閉鎖になるか判らないので、今のうちに見ておきたい。

Photo_7
※鬼怒川秘宝殿の内部は写真撮影可なので、画像はネット上に沢山転がってます。

|

« フェリーあわしま | トップページ | ジムニーのステアリングシミー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« フェリーあわしま | トップページ | ジムニーのステアリングシミー »