鮎釣り二〇一二
鮎釣り二〇一二
・まとめ
台風の大雨が降り十月に入ったので、今年の鮎釣りは九月いっぱいで終了。釣行二〇日、釣果六十七匹、一日最高十七匹、ボウズ九回。去年が一四四匹、一昨年が一〇七匹で、釣行日数は二十二日、二十一日なので、いかに今年がダメだったかが判る。
今年は五月の大雨、夏の渇水と気象条件が悪く、去年本拠地にしていた桂川と釜無川、新たに本拠地にしようとした多摩川上流などで釣りにならなかった。しかし、私自身の雑で向上心の無い了見が最も反省すべきだろう。来シーズンは早く情報を収集し、何とか去年からの目標である年間二百匹、一日三〇匹を実現したい。
・九月二十七日(木) 相模川(小倉) 一匹
陽気が秋らしくなったと思ったら台風が接近してきた。今年最後かもと思いながら、有給休暇を取って相模川へ。今回は久々に鮎釣りの師匠にご同行願う。
高橋オトリから右岸側の分流に入る。平水だが濁っていて、底の状態が判らない。足元から探っていくが、立ち込んでみると砂底で石がなかったりする。午前中は緩い瀬で探り釣りをするがゼロ。風が強いので午後は短竿に変えて、流れの強い瀬に移動。終了直前に辛うじて一匹掛けて坊主は免れたが、休暇取って一匹ではお話にならない。もっとも、師匠を含め周りも殆ど釣れていなかった。混み合っている左岸側の分流は幾らか釣れていたようだ。午後はそっちに行こうと思ったのだが、混んでいるので諦めたのだった。
水温は二〇℃。台風が直撃すれば、今年の鮎はお終いだろう。週末に掛けて台風の進路が気に掛かる。
・九月十六日(日) 多摩川(日野橋) ゼロ
三連休は細々した所用があって、釣りに行けなかったのだが、日曜日の夕方に早めに帰宅したので、日暮れまで二時間ほど多摩川へ。日野橋周辺は工事で地形が変わっており、先月とは流れの位地が違う。渇水でドブ臭の強い流れで鮎ルアーを引いてみる。所々に喰み跡は見られるが、鮎が食べそうな苔が付いている石自体が少なく、殆どはドブのヌメリのような苔だ。歩き回って色々探ってみるが、魚の気配は全くなく、当然反応もない。竿を出せただけでよしとする。
・九月七日(金) 神通川(高山線鉄橋下) 五匹
昨日に続き高山線下へ。濁りは引いて、笹濁り程度。相変わらず釣り師は多いが、釣れているのは一人だけ(勿論オレじゃない)。思い出したように時々掛かるが続かない。この日は八匹掛けて、取り込んだのは五匹。三匹はキャッチミス。荒瀬に立ち込んでいるわけでもなく、風が強いわけでもない。日頃運動不足で腕力がないという言い訳も出来るが、自覚しているのは雑な釣りをしているということだ。下手なんだから基本に忠実に丁寧に釣らないでどうする。ダラダラ九時間も釣ってないでメリハリを付けるべきか。
・九月六日(木) 神通川(高山線鉄橋下、大沢野大橋上流) 三匹
同僚から顰蹙を買いながら、有給を取って神通川へ。前回と同じ高山線の下に入るが雨。釣り始めた頃は大したことなかったが、次第に土砂降りに。見る見る濁ってきたので一時間ほどで釣果無く撤収。ただ、流れを見ると濁っているのは手前(左岸)だけのようだ。
昼食後、上流を見に行くと強い笹濁り程度。大沢野大橋の上流に入る。チビ鮎含め三匹ほど掛けるが続かない。夕方になって周りが釣れ始めても自分だけ釣れない。三匹で納竿。夕方には空は晴れたが、心は晴れず土砂降りのまま。
・八月二十四日(金) 神通川(高山線鉄橋下) 十一匹
神通川四日目は、昨日いい思いをした高山線鉄橋下へ。まあ、大抵このパターンは釣れないのだが。午前中は昨日と同じ場所で七匹。昼時になっても頑張っていたものの、突然仕掛け(複合糸〇、〇七号)が切れたので撤収。午後は少し下流に入るもののいい場所を確保出来ず苦戦。夕方になって午前の場所に戻るがたまにしか掛からず合計十一匹。
今年の鮎釣りツアーは七日三十七匹という、まともな釣り師が神通川で一日に釣る程度の釣果で終了。ただ、神通川は(庄川も)群れ鮎が無数にいる感じなので、九月に行けば愉快な思いが出来るかも知れない。九月に休暇が取れますように。
・八月二十三日(杢) 神通川(高山線鉄橋下) 十七匹
神通川三日目は高山線の鉄橋下に入る。動機は単純。釣れなくても列車が見られると楽しいから。数名の釣り師が入っている流心の早瀬ではなく、ヘチのチャラチャラな所で結構掛かり、午前中で八匹。午後は分流のトロで数匹掛けて、夕方流心の早瀬に入り、合計で十七匹。これくらい釣れれば、ヘボ釣り師としては十分納得。
・八月二十二日(水) 神通川(塩) 一匹
神通川二日目は、昨日より少し下流の新婦大橋と成子大橋の中間辺りに入る。とにかく暑くてどうにもならない。午前中辛うじて一匹(プラス大きな鰍一匹)を掛ける。昼食後、川原に駐めたクルマの全扉を全開にして昼寝するが、岩盤浴みたいな人型の染みが出来た。午後も竿を出すが、自分も周りの釣り師も流れに座り込んで涼んでいる状態。諦めて早めに上がって片付けていると、上空を消防のヘリコプターが低空飛行し、成子橋の上には消防車とパトカーが何台も停まっている。後で北日本新聞のウェブ版を見ると、やはり釣り師が流されたようである。なお、KNBラジオのニュースによれば、この日の気温は八尾で三十七度。この夏最高かつ全国ベストフォーに入る気温とのこと。そりゃ岩盤浴にもなるわ。
・八月二十一日(火) 神通川(大沢野大橋下流) 五匹
濁りが引いたので好調と伝え聞く神通川、一番馴染みのある大沢野大橋に入る。条件は悪くないはずなのだがちっとも気配がない。十一時半ころ待望の一匹目。オトリを野鮎に買えて送り込むとすぐに二匹目。すわ入れ掛かりかと構えるが、それきり沈黙。午後も音無しだったが、三時半過ぎに再びパタパタっと立て続けに四匹掛かる(一匹キャッチミス)がそれっきり。周りの釣り師の話では好調なのは下流の方で、平日なのに解禁日みたいな混雑とのこと。釣れないのは嫌だけど、混んでいるのはもっと嫌だと思う。
・八月二〇日(月) 庄川(中田大橋上流) ゼロ
神通川を見に行くと濁っているので庄川に移動。江戸っ子で日券とオトリを購入し、中田大橋上流の水道管の下に入る。改めてオトリを見るとみんな一〇センチほどのメザシサイズ。川を見ると泳いでいるのもメザシサイズばかり。移動しながら探ってみるものの反応無し。昼前頃には発電のため増水して流れが変ったので納竿。毎日の発電放流のせいで水位が安定しない状態が続いているようだ。苔が全然付いていないのも、鮎が育たないのも、どちらも関西電力のせいか。群れ鮎は沢山いるのに残念だ。電力が落ち着いて、チビ鮎たちが産卵出来るまで育ってもらいたいものだ。
・八月十九日(日) 九頭竜川(下志比) 三匹
夏恒例の鮎釣りツアー。土曜夜走りで九頭竜川に到着。夜が明けると結構濁っている。去年も世話になった尾崎オトリで日券とオトリを買う。濁っているので立ち込めず、ヘチの浅いところで釣っている。深いところにガンガン入っていく連中は結構釣っているが、私は一日頑張ってチビ三匹。九頭竜で二日やろうと思っていたのだが、濁りが引くか判らないので早めに神通川に移動する。
・八月十一日(土) 千曲川(大石橋下流) ゼロ
漁協の情報によれば好調になってきた千曲川に釣行。いつもの高野釣具で日券とオトリを買って大石橋下の依田川合流点へ入る。渇水で垢腐れ気味で、釣り師の数も覚悟したほどではない。寝坊したせいで出遅れ、九時からガンガンに近い瀬で釣り始めるが全く反応無し。真夏なので、もう釣れる時間帯を過ぎているのか。午後はもう少し流れの緩い場所に移るがこれもダメ。周りを眺めると二人くらいポツポツ釣れているが、ツ抜けする程でもなく、その他は私同様音無の構えだ。夕方まで頑張ろうと思ったのだが、二時半ごろに根掛かりで仕掛けごとそっくり持って行かれたので終了。その後ものすごい夕立が来たので日曜日の釣りは断念。
一体何処へ行ったら、私のような下手な釣り師でも釣れるのか。来週は夏休みを取る予定なので、何処へ行くかとても悩むところだ。
・八月八日(水) 多摩川(日野橋) 一匹
釣果こそ一匹だったが、初めて尽くしの記念すべき釣行。
その一「チャリ鮎」。自宅から釣りの格好をし、リュック一つと竿、タモ、ダイワの友バッグという持ち物で、自転車で五分程度の多摩川へ行く。クルマで行くと何かと大装備になるが、手軽でとてもいい。
その二「友ルアー」。今までも使ってみたことはあったが、ダイワの速攻友ルアーをオトリ代わりに使って初釣果。友ルアーでも縄張り鮎さえいれば釣れることが判ったので、次回からスタートが楽だ。
その三「朝飯前」。釣り歴は長いが、出勤(登校)前にちょいと釣りをするというのは初めて。
というわけで、前の晩に用意して、平日の出勤前に四時半起き。五時には釣り開始。なお、五時の水温は二十五度なので、日が昇ったら魚は動かないだろう。友ルアーなので、流れの強い瀬を探っていくと、三十分ほどで遂に十七センチほどの綺麗な雌鮎を背掛かりでキャッチ。オトリを野鮎に換えてさあこれからが本番と頑張るが、水温が高くてオトリの動きが悪く反応無し。あっという間に通常起床時刻の六時になったため納竿。急いで帰宅。
朝食のおかずに釣ったばかりの鮎を、鮭の切り身と一緒に焼く。焼き上がった鮎を頭からひと囓りしてびっくり。洗剤の香料系の独特な臭いがして、到底食えた代物でない。渇水の多摩川は緑色の水で、どぶ川の臭いが強かった。増水直後ならいいが、渇水続きでは臭くて食べられそうにない。私は基本的な考え方として「食べるまでが釣り」と思っているので、身近で手軽に鮎釣りが出来ることと、釣った魚が食べられない問題を、どう折り合いを付けるべきか。
・七月二十六日(木) 桂川(曙橋下流) 四匹
先週末は千曲川、釜無川へ行ったものの増水で竿を出せず。休暇を取って平日に桂川へ釣行。曙橋の佐藤オトリから川に入ると、釣り師は見渡したところ十名ほど。八時から瀬で釣り始めて一時間ほどで、二十三センチくらいの良型を確保するがその後さっぱり。早めの昼休みを取って、正午頃再開。暑いので深めのポイントを探るが反応無し。昼過ぎには周りの釣り師も殆ど引き上げてしまう。もうやめようかと思ったのだが、せっかくのびのび釣れる平日なのだからと思い、どんどん移動しながら探っていくと、二時半頃になって瀬で立て続けに三匹。しかし、その後は続かず四時には終了。
七月二十日に成魚放流をしたらしいが、不調の桂川には焼け石に水ということか。拾い釣りの出来ない土日だったら、午前中の一匹だけだったろう。嗚呼、平日に釣りがしたいものだ。
・七月十五日(日) 多摩川(中流) ゼロ
昨日のリベンジのつもりで同じ場所へ。秋川でオトリを入手するが東秋留橋周辺には鮎師は数名しかいない。釣れていないようだ。
昨日同様条件はいいように感じるが、全く反応はない。昨日釣れなかったのは鮎ルアーのせいではなかったようだ。今年の多摩川は史上最高の推定千二百万匹の遡上と言われているが、昭島あたりではそんな景気のいい感じは一切無い。一昨年は結構釣れた場所だったのだが何故だろう。是政あたりまでは遡上してきているようなので、大丸堰あたりの魚道に何か支障でもあるのだろうか。
・七月十四日(土) 多摩川(中流) ゼロ
満を持して臨んだ三連休は、初日未明の雨で出鼻をくじかれる。予定していた千曲川も、年券を持っている桂川も、近所の相模川も増水で駄目。諦めて買い物などをしていたところ、地元の多摩川は水は多いが濁っていないことを発見。昼過ぎから竿を出してみるが、オトリがないので鮎ルアーで始める。一部の石には残り垢と喰み跡があるので期待したが、鮎ルアーでは反応無し。またも大きな鯉を掛けてしまい、泣く泣く糸を切るが、今日はオトリより高い、一匹二千円の鮎ルアーを持って行かれる。痛恨。
結局四時間ほど粘ってゼロ。どこかでオトリを買っていけば釣れそうな気はする。
・七月六日(金) 三面川(岩沢橋)、高根川(関口橋) 四匹
昨年同様、渓流釣りに来た三面川で中一日鮎釣り。雨続きで増水しているが、以前に完敗した岩沢橋下へ入る。増水のせいで動ける範囲が狭い。第一投目のオトリを送り込むと途端に入れ掛かり。幸先がいいと喜ぶが、その後全く続かず。ゴミが多くて、のべつにオトリの鼻先に葉っぱなどが引っかかり鬱陶しい。その後音無しで撤退。
午後は支流の高根川に入ってみる。狭い川なので釣り場を探して彷徨うが、関口橋下流の瀬に入る。ここも第一投でいきなり掛かるが、後が続かない。二時間ほどで四匹掛かるが一匹は十センチほどのチビでノーカウント。
今出ている水が引いて、何日か日差しがあれば、三面川も本格シーズン突入だろう。時間があったら八月ごろに再訪したい。
・七月一日(日) 多摩川(奥多摩地区) 不戦敗
どこも状況が悪いので、初めての奥多摩漁協管内へ行ってみる。川を見渡すとカヌーをやる人ばかり。釣り師は渓流釣りが一人いるだけで鮎師は皆無。オトリ屋でオトリを買おうとすると「置いてない」との返事。何故かと尋ねると「鮎が全然居ないから」とのこと。五月の大水のせいというわけでもなく、放流量が少ないからとのこと。漁協によれば三、二トン放流しているはずなのだが。
やるだけ無駄、今年は見込み無し、秋川に行った方がいいと説得されてオトリ屋を去る。川見をしつつ秋川へ向かう。五日市地区はそこそこ釣り師がいるが、駐車場所がない。駐めやすい秋川地区は昨日同様釣り師の姿無し。二千円の日釣り券を買って一二匹では話にならないので、今日は断念して帰宅。昼から飲み屋で飲んだくれる。
・六月三十日(土) 秋川(東秋留橋) 二匹
渓流釣りに行ったり、増水したりして久々の鮎釣り。寝坊したので手近な秋川漁協管内を探るが、釣り師の数は少ない。解禁日に惨敗した東秋留橋に入る。水量は平水近くまで戻っているが、垢は全く付いていない状況。ヘチの残り垢を探るも反応無く、チャラ瀬の石を探ると待望の一匹目。釣れたのはオトリと変わらない成魚放流っぽい鮎。オトリが野鮎になってもその後は反応無し。昼頃やっともう一匹。二時頃に三匹目を掛けるが、三匹目は空中でバレる。釣れた鮎は二匹とも成魚放流の感じだが、どちらも横っ腹に一円玉くらいの傷がある。冷水病でないといいのだが。煮干しサイズの子鮎や、オトリを追わない群れ鮎は沢山いるので、苔が付けばもう少し良くなりそうだ。
・六月十日(日) 桂川(梁川) 十二匹
土曜の雨で梅雨入りして、今日は五月晴れ。奥多摩の解禁に行こうかとも考えたが、年券のある桂川へ。先週の垢腐れを見ているので、流れのきついポイントを探す。漁協梁川支部のオトリ小屋前が、両岸が岩場なので入ってみる。
オトリ屋のオヤジが言うには、午後からが本番とのこと。釣りやすそうな瀬を見つけて九時半開始。流れが強いので背カンで泳がせるが、さっぱり反応はないし、魚の姿も見えない。引き上げていく人に聞くと全然反応が無いとのこと。水温は十六度と厳しい。オトリに負担を掛けないように、そおっと泳がせていると十時半ごろやっと手応え。十二センチ程のチビ鮎だが、確かにオトリが追われる気配の後に掛かった今年一匹目。その後午前中はポツリポツリ釣れてチビ鮎ばかり四匹。
午後は場所を変えて、深めの瀬から大岩のある深みに落ち込む所へ移動。ここでは二三匹パタパタっと釣れれば一休みというパターン。苔を喰む鮎の姿も見られるようになる。午前中は水温が低いので隠れていたのだろうか。揃いのウェアの二十人ほどの集団が入ってきて、狭い川なので釣りにくくなったが、十五時半まで頑張って、十八センチを頭に合計十二匹。初釣果&初ツ抜けで大満足。
中央道の渋滞も、上野原からだと三十分程度で抜けられた。今年初の鮎の塩焼きを肴に、冷えたサッポロラガーの大瓶。日本に生まれて本当に良かった。日本の夏万歳。
(↓今年一匹目のチビ鮎)
・六月三日(日) 桂川(曙橋上流) ゼロ
これが本当の三日坊主。うまいこと言ってる場合ではない。
荒天の予想だったので、様子を見るつもりで桂川へ。九時前に到着すると、雨足が強くなってみんな引き上げてくるところ。一様に表情が暗い。オトリ屋のオヤジに話を聞くと、先月の大雨で放流した鮎はみんな死んだだろうという。「流されたんじゃないの?」と聞き返すと、四日も泥濁りが続いたので、死んだだろうという。えー、そういう話は年券買う前に言って欲しかった。
すっかり空いた川に入ると水温は十四度しかないのに、ひどい垢腐れ。フェルト底の靴では滑ってしまい、怖くて歩けないような状態。大雨が一月遅ければ、鮎が育ったところで新苔が着いたのに。
空いているのをいいことに、結構動き回って広いチャラ瀬をあちこち探るが反応無し。昼頃になって、やや流れが強めのところで二三回オトリが怪しい動きをするがそれっきり。せめて一匹と思って粘るが、十四時には納竿。見わたした限りでは、私のやや下流にいる釣り師が一匹だけ釣れて、その時は大勢いる見物人(早く切り上げた連中)から拍手が起こっていた。
オヤジの言う通り放流魚が死に絶えたなら、天然遡上のない桂川は今季絶望。うっかり年券を買ってしまったが、元は取れないかも知れない。
・六月二日(土) 秋川(東秋留橋) ゼロ
ヤケ酒の影響で寝坊。解禁日の秋川へ向かう。当然混んでいて、良さそうな場所には人が入っている。砂利底だが群れ鮎が沢山いるところで竿を出す。本来の友釣りとは違う、出会い頭事故的な期待をするが、時々鯉が横切るのでハラハラする。
午後は上流に移動して、人が少ない分流のチャラ瀬を攻めてみる。そこら中に鮎は泳いでいるのだが、全くオトリに反応しない。まだ苔を喰んでいないのだろう。監視員の話でも、つれている人で四五匹だという。魚は沢山いるので、七月頃には面白くなるのではないだろうか。
というわけで、今日も坊主。今日の釣り場は、鮎の師匠である叔父貴の家のすぐ近くなのだが、二日坊主では顔向け出来ないので、素通りして帰宅。
・六月一日(金) 相模川(葉山) ゼロ
解禁日は休暇を取って、遡上良好らしい相模川へ。七時頃現地に入り様子を見るが、全く釣れていない。取り敢えず七時半頃から竿を出すが全く反応無し。周りも毛鉤は釣れているが、友釣りは音無し。八時頃大きな当たりがあるが、明らかに鮎ではない手応え。ナイロン〇、五号(二lb)の仕掛けなので、どうせ切れてオトリごと持って行かれるだろうと思い、せめて姿だけ見ようと寄せてみると、五〇センチ近い鯉。どこまで寄せられるかと思ってやり合っていると、パキッと音がして竿が折れる。穂先を回収すべく慌てて拾って引くと、当然糸は切れる。解禁日の朝八時に竿を折るという最悪のスタート。
予備の渓流竿に切り替えるが、相変わらず反応はない。というより、九時頃には友釣り師はみんな引き上げ、毛鉤師しかいない状態。友釣り専用区のはずなのだが。
相模川は遡上良好と言っているが、遡上魚はまだ煮干しサイズで、縄張りを持つのは大分先の感じだ。
解禁日に坊主はともかく竿を折るとは幸先が悪い。腕慣らしと思って予備竿の方だったのが不幸中の幸いか。自棄酒を呷りながら、明日明後日の土日の計画を立てる。
・五月三十一日(木) 解禁に当たって
今年も鮎釣りの季節が来たので、みっともない釣果を書き込んでいこうと思う。今頃気がついても手遅れだが、私は釣りが好きだが、上手くはないし素質も無いように感じる。しかし、乗り鉄を趣味としていた頃に比べ、明確なゴールがない趣味なので飽きることがない。最終的には一日一束(百匹)と尺鮎が目標だが、達成したら飽きるとも思えない。これから落ちていく体力と増えていく経験値のバランスが、どう釣果に現れるのかも見物だ。
鮎釣り三年目の昨年は、前半は好調だったものの、後半の天候不順に祟られて釣行二十三日、釣果百四十四匹という結果だった。今年の目標は、控えめに去年と同じ釣行三十日、釣果二百匹とするが、追加で一日釣果三十匹というのを加えたいと思う。
さて、東京都島しょ農林水産総合センターの調査によれば、多摩川では推定七百八十三万匹だった昨年を上回る史上最多の遡上が確認されているようだ。しかし、私が見てきた感じでは、四谷本宿取水堰あたりでは遡上鮎の姿は見られない。これは去年も同じで、ガス橋付近を大量に遡上している鮎は、上河原堰か大丸堰あたりで止まってしまっているのではないだろうか。
推定百八十六万匹だった一昨年は、五月の連休頃には日野用水堰の下などに遡上した鮎がひしめいていたのに、去年今年は堰下で跳ねる鮎の姿は見られない。せっかく大量の鮎が遡上しているのに堰き止めてしまっては勿体ない。魚道をしっかり整備して奥多摩漁協、秋川漁協管内くらいまで天然遡上エリアになれば、毎年大金をかけて放流事業を続けるよりずっと資源活用になるし、釣り場としての魅力も増すと思うのだが。
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