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2012年9月15日 (土)

加賀大観音

 続いて向かったのは、加賀温泉駅に近い加賀大観音。北陸地方では一大チェーンを展開している8番ラーメンの本店で昼食をとり、国道八号線を西に進むと、遠くに金色の観音像が見えてくる。観音像を目指して車を走らせるが、案内看板の類が無いので迷う。何とか入口を発見して進入すると、大きな建物と広大な駐車場があるがクルマは一台も駐まって居らず、更に奥に誘導する標識がある。細い道を進んで狭い駐車場に車を駐め、砂利道の坂を上るといきなり大観音の入口に出る。
 この施設はユートピア加賀の郷という宗教テーマパークで、一九八七年の開業。大温泉浴場、観光ホテル、美術館・博物館、遊園地、プール、パットゴルフなどを併設した施設だった。しかし、遊園地、ホテル、温泉浴場の順に廃業し、現在は宗教施設のみが営業している。三年ほど前にタレント僧の織田無道が住職となったが、従業員への賃金不払いなどの問題を抱えたまま雲隠れしているという。
 かなり廃墟化してしまっているのは残念だが、淡路島の大観音のように閉鎖されて立ち入れないよりはずっとマシだ。拝観料五百円を払って観音像に向かう。観音像は正式には慈母観世音菩薩といい身丈は七十三メートル。コンクリート製で外側は金色に塗られている。後ろ側から胎内に入れるようになっており、螺旋階段で肩の辺りまで登ることが出来る。胎内は残念ながら撮影禁止だが、壁面にびっしりと一枚三千円のパネルが貼ってあり、「水子供養 ○山□男」などと書いてある。所々に外部を覗ける窓があるが、鳩が巣を作ったらしく、羽が散乱していたりして荒れた感じだ。最上階まで上り詰めると仏像が安置してあり、東西南北各方角に窓が開いている。外から見ると丁度肩の部分に窓が沢山あるのでここだろう。景色はいいのだが、窓が小さいので今一つ満足感が無い。東京湾観音のように腕の上に展望台を作ってくれると楽しめるのに。
 観音像の裏手には三十三間堂がある。大きな体育館のような建物だが入ると驚く。観音側から見て左側には釈迦の一生をテーマにした(ん、どこかで聞いたような)巨大なジオラマが展開している。壁面には色々な場面の立体像が並び、手前一面には巨大な箱庭が広がっている。残念ながら節電のためか照明が点いておらず、薄暗い中でしか見ることが出来ない。そして更にすごいのは右側半分の千手観音像だ。金ピカの千手観音一一八九体が、雛壇に整然と並んでいる様は圧巻としか言いようがない。完全に整列しているので、正面、斜め四十五度から見ると一直線に並んでいるのだ。京都の三十三間堂には修学旅行で行ったような行かないような曖昧な記憶しかないが、京都まで行かなくてもここで十分だと思う。こちらも節電で薄暗い中だが、これだけ金ピカな物が並んでいるのだから、ちゃんと照明を当てたら目も眩む光景になるだろう。残念ながら三十三間堂も撮影禁止であった。
 続いて巨大な金ピカ梵鐘が池の上に吊されている梵鐘仏堂、建物の中に金ピカの五重塔ががあり、周りの回廊に仏像が並ぶ瑠璃光殿、ピラミッド状の山に金ピカの仏像が並べられた金色堂などを見て回るが、いずれも照明が点いていないので今ひとつ迫ってこなかった。だが、これらも決して大したことがないわけではない。三十三間堂の印象が強すぎて、その後見た物が霞んでしまっているのだ。ちゃんと照明を点けて、金色堂、瑠璃光殿、梵鐘仏堂、大観音、三十三間堂の順に見学したら素晴らしかったと思う。これから行く人は是非その順序で見てもらいたい。

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