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2012年12月 3日 (月)

球泉洞

 九州脱力観光地巡りは続いて熊本県の鍾乳洞、球泉洞へ向かった。私は基本的に巨大像、吊り橋、鍾乳洞(洞窟)が好きなので可能な限り立ち寄るが、今回の九州旅行で球泉洞に立ち寄ったには理由がある。熊本から鹿児島へ移動するにあたり、高速道路を使いたくなかった区間、それが八代から人吉までの球磨川沿線である。ここは乗り鉄だった時代に二回通ったことがある。肥薩線という九州で最も魅力的なローカル線と、球磨川という鮎釣り師憧れの川の組み合わせは、高速道路で素通りするには余りにも魅力的だ。その途中に大きな鍾乳洞があるのならば当然立ち寄りたい。
 八代から球磨川沿いに国道二一九号を辿る。途中道の駅に立ち寄ると「荒瀬ダム資料コーナー」というのがある。覗いてみると日本で初めて解体撤去される荒瀬ダムの資料が展示されている。鮎釣り師の偏狭な視点からの意見だが、不必要なダムを解体撤去することは歓迎したいし、古いダムを更新して生態系への負荷を減らすことも必要だと思う。
 日本の経済は縮小傾向に向かうのだろうから、建設業界も無闇に新しい構造物を作るのではなく、古い構造物の撤去事業で生き残るというのはどうだろう。ズタズタに分断されている日本の川を見るにつけそう思うのである。
九月から解体工事の始まっている荒瀬ダムの脇を抜けると、堰の上流は既に水が抜かれており、川の流域一杯に泥濘が拡がっている。何十年も堰き止めておけば泥が溜まるのは当然だ。下流の生態系に影響を与えないように処分するのは大変なことだろう。
 球泉洞は国道脇に大きな駐車場がありレストランや土産物コーナーを完備している。入洞料を払って入口を入ると暫くはコンクリートのトンネルを進む。トンネル内はクリスマス用のイルミネーションを設置している所で、半分より奥は既に設置されたイルミネーションが醜悪な光を放っている。悪趣味である。トンネルが終わると自然の洞窟区間に入るが、有名観光洞らしく歩道がしっかりしており、往復区間には通路が中央で仕切られて人の流れが交錯しないように配慮されている。これなら団体客や児童の遠足が訪れても大丈夫だ。洞窟自体は全長約四千八百メートルという日本で六番目に長い規模らしいが、観光用の区間は八百メートルほど。その区間内で十分に見所を押さえている感じがする。それほど沢山の鍾乳洞に行ったわけではないが、見所十分で設備も整った国内屈指の観光洞だと思う。
 また洞内に焼酎の貯蔵棚があり、購入した球磨焼酎を保管して熟成させる事が出来るらしい。アイディアとしては面白いと思うが、瓶詰めにした蒸留酒を寝かせても風味が増すとは思えない。ウィスキーを樽のまま熟成させるなら意味があると思うのだが。

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