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2013年2月28日 (木)

ホテルローヤルの看板

 インフルエンザに罹患したため望まぬ十連休となった。症状が治まって以降は退屈で仕方ないので、大量にある古い写真の整理を始めてみた。取り敢えずDPEの袋に入ったままの状態のものを、時系列に並べ直す事から始めた。ざっと並べると小学校の修学旅行から二〇〇三年頃まであって、これは自分用のカメラを買ってもらった時期から、デジタルカメラに移行した(数年間の併用期間が終った)時期までにあたる。写真自体に日付が入っているものが大部分だが、父親のお古の一眼レフ(ペンタックスSP)で撮ったものなどは、撮影時期の判定が難しい。段々面白くなってきて、予想通り安いフィルムスキャナを買ったりし、最終的にどう整理するか考えている。
 フィルムスキャナで色々見ていると、ポジが無くネガしか残っていない写真が結構あった。その中で、面白く懐かしい写真が見つかった。

 蓼科高原「ホテルローヤル」の看板(一九九二年五月一八日撮影)
920518

 国道二〇号線の山梨・長野県境から長野方向に五キロほど進んだ所、富士見町落合のヘアピンカーブ手前の道端(右側)にあった看板である。これは北側(ヘアピンカーブ側)からの撮影で、当時既に裏面の南側は何が書いてあるのかさっぱり判らないほど色褪せていた。
 当時私は訳あってこの付近を頻繁に往復しており、この看板も見慣れていたのだが、あるとき看板上部に描かれたイカしたアベック(死語?)が気になってしまい、通るたびに見るのを楽しみにしていた。後に仲間のなべちー君に教えた所「甲府まで笑ったよ」と、大絶賛であった。
 残念ながらこのホテルローヤルは、一九九二年当時既に廃業していたか、廃業寸前だったと思う。ビーナスライン沿いにあったラブホテルで、最近DVDで観た一九八二年十月二十三日放送の「江戸川乱歩の美女シリーズ第十九作・湖底の美女」(原作は「湖畔亭事件」で、白樺湖周辺で撮影していた)で一場面だけ写っていたラブホテルが、確証はないがここだったように思う。そしてこの看板も、一九九〇年代中頃にはいつの間にか撤去されてしまった。
 改めて看板を眺めてみると、図案はアベックが赤いオープンカーに乗っており、背景に空と緑と山のようなものがある。だが、それはどうでも良く、アベックの男の表情が何ともイカしているのだ。現在では広告看板も洗練されてしまい、地方へ行ってもあまり妙な看板が無くなってしまった。しかし、一九八〇年代までは、素人がデザインしたか、看板屋のオヤジがお任せで描いたのか知れない、面白い看板が結構あったような気がする。当時は今のように脱力系の場所や物に興味がなかったが、もう少し早くこの手の興味を持っていれば、香ばしい物件が幾らでもあったような気がして残念である。

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2013年2月27日 (水)

パラダイスビュー(一九八五ヒートゥバーン・プロダクション)

パラダイスビュー(一九八五ヒートゥバーン・プロダクション)

ポニーキャニオンVHS(一九八五)

 一九八九年のウンタマギルーと同じ監督と同じような出演者、同じ沖縄が舞台の映画。勝手な推測だが、監督がこの映画の出来に満足していたなら、ウンタマギルーは生まれなかったのではないか。
 ウンタマギルーを何度も観てしまった後でこの映画を観ると、やはり不完全という気がしてしまい気の毒だ。物語の面白さも、幻想的な雰囲気もウンタマギルーの出来には遠く及ばない気がする。しかし、何の予備知識もなくこの映画を観れば、かなり面白いのではないだろうか。その代わり、この映画の後にウンタマギルーを観たら、初めてウンタマギルーを見た時の衝撃は感じられないかも知れない。どちらも観た事がない人にどっちを先に観るべきか問われたら、相当悩みそうな気がする。
 出演者の中では、やはり細野晴臣が足を引っ張っている感じが否めない。本土人の植物学者という、沖縄の社会での異物を演じているのだが、異物感を演じている以上に違和感があるのだ。台詞が日本語(他に日本語を喋るのはちょい役の二人のみ)な事もあり、細野晴臣が喋り出すと急に物語ではなく学者のインタビューのようになってしまう。これは演技が巧すぎるのか、下手なのかよく判らない。
 それにしても、撮影当時二十代半ばの戸川純は魅力的だ。今こうして見ると、決して美人ではないし、スタイルがいいわけでもないのだが、何ともコケティッシュである。劇中でアルバム「極東慰安唱歌」に収められている「海ヤカラ」を歌う場面があるが、体をクネクネしながら歌う様子が、ファンにとってはそこだけチルーではなく戸川純に見えてしまうから不思議である。どうでもいい話だが、私にとっての二大歌手(戸川純、さねよしいさ子)がともにクネクネ系の歌手である事が面白い。残念ながら森山直太朗は好きではないが。
 この映画もウンタマギルー同様、封切り後VHSカセットで発売されたが、それきりDVD化はされていない(ウンタマギルーはLD化している)。今回はたまたま見つけた古いレンタルVHSで観たが、画像音声ともに乱れており、決して作品の本質に触れられたとは言い難い。何とかDVD、欲を言えばブルーレイディスクで発売してもらえないだろうか。

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2013年2月15日 (金)

花粉症のレーザー治療

 花粉症のレーザー治療を受けてみた。
 私の花粉症歴は中学二年からで、まだ花粉症という言葉が一般化していない頃からである。以来三十年近くの付き合いである。一般的なスギ花粉に加え、ヒノキやイネ科の雑草などにも反応するので、春先から秋まで屋外に出ると症状の重い軽いはあるものの基本的に鼻を垂らしている。
 今までに医者にもかかり、何種類かのアレルギー薬も服用したりしたが、副作用の少ないアレルギー薬(アレグラ、アレロック、クラリチンなど)は、野外で一度症状が出始めると無力に等しく、最終的には眠さと口の渇きに悩まされる市販薬の鼻炎カプセルに頼らざるを得ない。しかし、屋外で症状が出ている時はクルマで移動している場合が多いので、鼻炎カプセルの服用が出来ない場合も多く、タオルを鼻水でビショビショにしつつも我慢するという事も多い。

 鼻の粘膜をレーザーで焼く治療法があるのは知っていたが、職場の近くに実績のある耳鼻咽喉科があり、保険適用で施術できることが判明したので、今年は思い切ってやってみる事にした。
 まず説明を受けるのだが、看護師が「効果がある方は八割くらいで、何の効果も出ない方も二割程度います」と念を押す。無駄になる事もあるという事らしい。
 日を改めて医者に行くと、まず鼻孔に麻酔剤を含んだ脱脂綿を詰め込まれる。そのまま待合室で二十分ほど待たされるが、前歯の裏の歯茎が無感覚になってくるので麻酔が効き始めた事が判る。続いてレーザー照射になるが、麻酔が効いているので痛さは全くなく、若干熱い感じがする程度。熱さよりは、蛋白質の焼ける独特な臭いが気持ち悪い。両鼻孔合わせて五分程度で施術は終了。これでお終いである。薬局で抗生物質と点鼻薬をもらって帰る。
 この日は仕事を中抜けして施術してもらったのだが、大変なのはその後だった。麻酔が切れてくると鼻の奥に違和感が拡がり、やがてそれが鈍痛になってくる。すっかり麻酔が切れた頃には痛みが酷くなり、とても仕事どころではない。例えるなら、顔が重い生理痛になったような感じだ(生理痛になった事はないが)。堪らず鎮痛剤(イブプロフェン)を服用し、暫くすると幾らか落ち着いてきた。一晩寝ると、鼻の中の違和感は残る(カサブタが出来てくるので当然だ)が、鈍痛はすっかり消えたので一安心だ。
 これからレーザー治療を受ける方は、午後に受けて、そのまま寝込める段取りにしておくことをお勧めしたい。

 さて、今年はスギ花粉も多いらしい。筋金入りの花粉症がレーザー治療でどれほど変化するか。追ってご報告したいと思う。

<追記>

(六日後)
 入浴後に鼻をかむと、左の鼻のいつもよりずっと奥の方から何かがズルッと出てくる。小指の先ほどのハナクソとカサブタの合いの子状のモノ。翌日には右の鼻からも同様のモノが出てくる。鼻の奥の内壁に何かが張り付いているような違和感はこれで解消した。

(八日目)
 耳鼻科に経過観察に行く。ピンセットでカサブタの残りを除去してもらうが、医者からは「まだ出ますよ」と告げられ、来週もう一度来るように指示される。
 それからは時々鼻をかむと奥の方からスイカの種くらいのカサブタが出るが、殆ど違和感はなく鼻の通りもいい。寒い気候が続いているので花粉症の症状は感じられず、効果についてはまだ実感無し。

(約二週間)
 気温が上がり春一番が吹く。目がかゆくて仕方がないが、くしゃみと鼻水の症状は殆ど出ない。効果があったような気がするが、まだカサブタが付いているせいかもしれない。

(一五日目)
 二度目の経過観察で耳鼻科に行く。小さいカサブタを吸い出してお終い。これで終わりかと思ったら、また二週間後に来るように言われる。同じ点鼻薬を処方されるが、前のを使い切っていない(とっくにやめている)ので薬局には行かず。もう無罪放免して欲しいが、医者も効果のほどを確認したいのか? 三度目の経過観察に行くかは微妙。

(花粉・煙霧)
 東京が煙霧で覆われた三月十日。午前中から花粉がひどく鼻水が止まらなかったが、所用があって外出。所用を済ませ、昼から一杯やって外へ出るとさらに症状は悪化。マスクはずっと着用しているが、この酷い状況では焼け石に水。幸い煙霧のピーク前に帰宅し、不気味な空の色に恐れをなして浴室にミストシャワーを散布して籠城。今回は花粉メインではないが、さすがにあれだけ埃っぽいと、レーザー治療も役に立たないようだ。ここが試金石だったのに残念である。

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