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2013年5月26日 (日)

エロ道祖神巡り

 九州の嬉野観光秘宝館に地味な道祖神研究のコーナーがある。昨年訪れた時にざっと見たのだが、中に「山梨県韮崎市石水の双体道祖神」というものがあった。
 韮崎を通りかかった時に石水集落をウロウロしてみたが発見できず、もう一度詳しく調べてみた。すると、関東周辺の双体道祖神の中には、結構エロ要素のあるものがあるらしい。私はこのような軽いエロ物件が好きなので、ネットで色々調べて現物を訪ねてみることにした。

・石水の道祖神(山梨県韮崎市穴山町石水)
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 高さ八〇センチくらいの石塔の根元部分に双体道祖神が彫られている。嬉野観光秘宝館の解説では、女が男の一物を握っているとされているが、摩滅が進んで判然としない。最初に探しに行った時も目についていたのだが、彫られている部分が目立たないのでただの石塔だと思って何度も通り過ぎてしまった。
 
・身禄堂の道祖神(山梨県都留市夏狩)
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 富士急行東桂駅から三百メートルほどの所にある、身禄堂というお堂の脇に幾つかの石塔類と一緒に奉られている。ネット情報によれば全裸の男女が交わっているとされているが、余りに稚拙な彫刻で子供の絵のようである。

・北大塩の道祖神(長野県茅野市北大塩)
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 北大塩の接吻道祖神として有名なもの。衣冠束帯姿の男女が向き合って接吻しているが、足が絡まっていろところがいい味を出している。

・宮原の道祖神(長野県松本市入山辺)
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 おそらくこの手の道祖神の中ではもっとも有名なものではないか。双体道祖神の本体よりも、その下に彫られた男女の姿で有名になっている。頑丈な檻で守られており、開けてほしければ集落の区長にお願いしないといけないらしい。

・岩屋洞奥の院(埼玉県本庄市児玉町小平)
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 これはおそらく宮原の道祖神のパクリで、近年の作だと思われる。宮原と違うのは上部の彫刻も凝っている点。新しいだけに摩滅しておらず見やすい。クルマを止めて山道を十五分ほど登った先にあるが、尾根道から下るアプローチもありそうである。

・神沢の道祖神(長野県松本市神沢)
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  「松本の道祖神」という本によれば、男の手が女の裾を捲っているとされているが、繭玉の棒を一緒に持っているようにも見える。普通の道端にポツンと立っている。

・落合の道祖神(群馬県高崎市倉渕町三ノ倉)
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 道祖神の里として知られる倉渕村(現高崎市)の入口にある最も有名な道祖神。男女が楽しげに交わっている表情が良く、ズバリその姿勢のわりにはいやらしく感じない。

・荷着場の道祖神(群馬県吾妻郡中之条町荷付場)
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 旧六合村も道祖神が多いところだが、この荷付場の道祖神は男女が座って抱き合っているように見える。摩滅が激しく、女の顔が割れているのが残念だが、周辺の風景が素晴らしい。すぐ近くに「男はつらいよ寅次郎ハイビスカスの花」のラストシーンになった上荷付場のバス停があるが、バスは廃止されてバス停も作り替えられており、風景しか偲べない。

・長平の道祖神(群馬県吾妻郡中之条町長平)
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 尻焼温泉の少し先にある。男女が寄り添って扇を持っているが、そのとぼけた表情がたまらなくいい。嫁をもらった当座、呆けたようになってしまった雰囲気で、何とも幸せそうである。

 関東近郊のちょいと行って見られるところは片付いてしまった。というより、双体道祖神自体の分布が長野、山梨、群馬あたりに集まっているので、めぼしい物は見てしまった。石仏自体にそれほど興味があるわけではないので、道祖神趣味はこれで沙汰止みになりそうな気がする。

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コメント

善い物を見せて戴きました。機会が有ったら訪ねたいと思います。群馬にはセックス像は2体しか在りませんが
示唆・暗示像は多数あります。一度 URL にご来駕を

投稿: kogure yuji | 2014年2月16日 (日) 16時32分

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