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2013年11月 8日 (金)

全興寺

野中山全興寺(せんこうじ)

 大阪に行ったついでに幾つかの珍スポットに立ち寄ってみた。まずは平野にある全興寺に向かう。関西本線の平野から歩いて十分強。アーケードになっている商店街を横切ったところにある寺だ。商店街側の入口は本堂の裏にあたり、本道の脇を回ると駄菓子屋さん博物館、おばあちゃんの部屋、音博物館などがあるが、これらは土日祝日のみ開いているようだ。私の目的は地獄極楽。まず本堂にお参りしてから地獄堂に向かう。
 小さな地獄堂の入口には電気仕掛けの地獄極楽判定機があり、二択の質問が十問記されている。「感謝して努力する」or「絶えず不平不満が多い」とか「義務も責任も進んで果たす」or「やる気がなく無責任」など、どちらか選んで十問選択を終えると判定が出る。極楽側を選ぶとプラス一点、地獄側を選ぶとマイナス一点で、合計点が八以上なら「極楽行きたいこ判!」、四以上「極楽行き合格」、〇以上「極楽行き資格あり」、マイナス三以上「地獄行き執行猶予」、マイナス七以上「地獄行き覚悟せよ」、マイナス八以下「地獄行き決定!」と判定される。試しに私がやってみたところ、「地獄行き覚悟せよ」との判定であった。覚悟しなければならない。
 地獄堂に入ると、正面に閻魔大王、右側に三つ目の鬼と、腹に仏像の入った鬼婆、左側には人形が三段九体並んでいる。閻魔の前の賽銭箱の下に銅鑼がセットされており、その銅鑼を鳴らすと鬼の横にある浄玻璃鏡に映像が映って渋い声のナレーションが流れる。人間は悪いことをすると地獄に落とされ、その罪に見合った責め苦を受けるという話が、恐ろしい地獄絵とともに解説される。思わずじっくり見てしまったが、かなり恐ろしいタッチの絵なので、小さな子供が見たら相当怖がるのではないか。脇に注意書きがあり、
「お父さん お母さんへ お寺からのおねがい! この地獄堂は子供たちに「悪いことをしないこと」と「自分のいのちを大切にすること」を教えるために開いたものです。お父さんお母さん むやみに子供に恐怖心を与えて言うことを聞かせるための材料にしないで下さい。こわいエンマさまの姿は本来はお地蔵さまのやさしい慈悲の心のあらわれなのです。これを機会に子供たちと「いのちの大切さ」についてもう一度話しあってみて下さい。」
と注意書きがあるのだが、ちょっと怖すぎの感は否めない。
 地獄堂の外には地獄の釜の音が聞こえる石なるものがあり、真ん中にある穴に首を突っ込んで聞くらしい説明図がある。庭石に首が入る程度の穴を「型に穿っただけのもので、首を突っ込んでみても何の音も聞こえなかった。もしかすると故障中なのか。
 続いて進むと地下室状の「ほとけのくに」がある。入口の階段には四国八十八箇所霊場お砂入り手すりがある。透明なアクリルのパイプに霊場の砂が入っており、これを触りながら進むと御利益があるのだろう。淡路島の世界平和大観音にあったという「お砂踏み」と同じ趣向だ。ほとけのくにの中は中央の床にステンドグラスのようなマンダラがあり、周りの壁には仏様が並べられて水の流れる音と水琴窟の音がしている。マンダラに座って瞑想するように説明があるので、靴を脱いでマンダラに上がってみる。冷たいガラスの感触で、長く座っていると冷えそうである。
 その他境内には仏足石や、納骨堂などが建ち並んでいるが、それほど広くない敷地によくこれだけ詰め込んだものだと感心する。
 帰路は隣接するサンアレイ本町通り商店街を冷やかしながら歩いてみた。平日の午後早めの時間なので閑散としていたが、なかなかいい感じの商店街だが、やはり端の方に行くと空き店舗が目についた。

Senkouji
全興寺地獄堂入口(赤いのが判定機)

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