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2013年11月30日 (土)

岐阜大仏

 太平洋側へ向かった目的はこの岐阜大仏。日本三大大仏を個人的に決定するためにも是非見ておかなければならないと思っていたからだ。

 大仏のある正法寺は予想外に小さな寺で、大仏殿はボロボロである。しかし、二百円の拝観料を払って大仏殿に入ると、予想以上に大きな大仏が身を屈めるようにして大仏殿に収まっている。下から見上げると、大仏様がこちらを見下ろしているように感じる。大仏殿の壁には五百羅漢像が並んでおり、それを見ながらぐるっと一周すると、大仏奉賛会による断面図が掲げてある。それによれば六尺の大真柱を中心に材木で骨格を組み、竹材と粘土で外郭を構成、その上に一切経の経文を貼り付け、表面を漆で補強し、最後に金箔を貼った乾漆仏という構造で、竹で編んだ構造から一名籠大仏とも呼ばれているそうだ。大真柱とはイチョウの大木で、六尺というのは周囲の寸法らしいので、直径でいうと三尺くらいであろうか。坐高は十三、七メートル、開眼は江戸後期の一八三二年。乾漆仏としては最大最古の大仏である。

 幾つも大仏を見てきたが、この岐阜大仏はかなりいい感じである。竹と紙で出来ていて中は空洞という、運動会の大玉送りみたいな構造なうえに、ボロボロの大仏殿に窮屈そうに収まっているのが何とも庶民的でいい。大仏殿の中には大仏の正面まで上がれる回廊があるようなのだが、残念なことに立入禁止になっている。正面から大仏を拝んでみたい気がするが、古い建物なので致し方ないだろう。
 ところが、柱に貼ってある何かの記事のコピーを読むと、この大仏殿は一八九一年の濃尾地震に耐えたことで、建築学会からも一目置かれているのだそうだ。ボロく見えるが構造的には丈夫らしい。派手さはないが質実剛健で頼もしい大仏と大仏殿である。
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