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2013年12月 6日 (金)

井原電停

豊橋鉄道 東田本線(市内線)

 日本の鉄道で一番の急カーブは何処か。興味のない人は考えたこともないだろうが、マニアはこういう話題が好きである。そして、答えが一筋縄でいかないから面白いのだ。一般客が乗車して通れる鉄の線路に限るという条件だとベスト三は次のようになる。

第一位
豊橋鉄道 東田本線 井原~運動公園前 半径十一メートル

第二位
江ノ島電鉄 江ノ島電鉄線 江ノ島~腰越 半径二十八メートル

第三位
箱根登山鉄道 鉄道線 仙人台信号場~宮ノ下、小涌谷~彫刻の森 半径三十メートル

 豊橋鉄道と江ノ電は両方とも併用軌道(路面電車)区間のカーブである。さらに厳密に言えば、法律上豊橋鉄道は軌道、江ノ電は鉄道に分類されているので、狭義の鉄道でと言うなら江ノ電が一番とも言うこともできる。細かい事は抜きにして、せっかく近くまで来たので日本一の鉄道カーブを見物した。

 問題のカーブは県道四号線(多米街道)と運動公園通りの交差点。豊橋駅から来た電車は井原電停に停車し、本線筋の赤岩口行きと支線筋の運動公園前行きに分かれる。この狭い交差点の中で運動公園前方面に分岐していく線路が半径十一メートルのカーブである。実際に見てみると確かに結構な急カーブだが、路面電車だったら他にもこれくらいあるのではないかとも思える。
 しばらく眺めていると運動公園前行きの電車が接近してきた。分岐器を越えてカーブにさしかかると、電車の台車がぐいっと曲がる。台車の前後が電車の幅からはみ出すような勢いだ。これは確かにすごい。ウィキペディアによれば、豊橋鉄道の車両には、このカーブを通れる車両と通れない車両があって、車両運用に制約があるのだそうだ。
 実際に見ると大迫力なのに感動して、思わず二往復の通過を眺める。そして当然、この区間に乗ってみたいと思う。しかし、今日は乗るのはやめておく。何故なら、今日はクルマで来ているからだ。クルマで来て、この急カーブ区間だけ乗って帰るなどと云うことは、豊橋鉄道に対して申し訳ないし、自分を許すことが出来ない。乗って体験したいなら、豊橋駅前からずっと電車に乗ってこなければならないと思う。中華丼のウズラの卵だけ食べるような品のない行いは慎まなくてはならない。

 なお、JR線でのもっとも急なカーブは、

相模線 茅ヶ崎~北茅ヶ崎間 半径八〇メートル

で、これは標準的な二十メートルの車両が連結された状態で通過する最急カーブである。

Photo
(井原電停を出た運動公園前行き電車)

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