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2013年12月 1日 (日)

布袋の大仏

 名古屋周辺には珍スポットが沢山あるが、岐阜大仏に続いては江南市にある布袋の大仏を見に行く。

 江南市観光協会の案内板によれば、鍼灸医前田秀信が一九四九年に夢のお告げを聞いて大仏の建立を決意。整地からコンクリート練りまで全て手作業で作業を行い、一九五四年三月二十四日に開眼。本体の坐高が十八メートルで日本一を誇っているという。何かと大仏は日本一とか三大大仏を標榜したがる傾向がある。
 線路脇の住宅地に突如として現れる大仏は、少々頭でっかちで、腫れぼったい目をしている。そのせいか威厳よりはコミカルな印象を受けてしまう。大仏の背後は民家とつながっており、そこに所有者が住んでいて治療院を開業しているというのが事前に得た知識である。確かに大仏は背後のコンクリート造りの建物とつながっている。建物は二階建てで一階の入口には大仏治療院と書かれた木の看板が掛けられており、その脇の外階段を上がると二階の一角が鐘楼になっており、普通の建物の一角に大きな梵鐘が吊り下げられている。民家と寺院と仏像が混然と一体化した不思議な建物だ。
 治療院の扉に何やら貼り紙があるので見てみると、何語だか判らない外国語が書いてあり、隅っこに「大仏接骨院↓移りました。↓大仏シャロン接骨院 八〇m南へ移りました。アパートシャロン103号室」という日本語と、雑な地図、連絡先らしい携帯電話の番号が記されている。看板は治療院だが貼り紙は接骨院なのも謎だが、何故治療院だけ引っ越したのか。外観からはそれほど老朽化しているようには感じられないが、中に入ると何か深刻な状態なのだろうか。ちょっと心配である。

 珍スポットの中ではオヤジ系と呼ばれる、変わり者のオヤジが作り上げた施設なのだが、同じオヤジ系大仏でも越前大仏のように財力に物を言わせた感じの強引さが感じられない。戦後の物の無い時代に五年も掛けてコツコツ作り上げた大仏は、その柔和な表情からも何やら暖か味が感じられるような気がするのである。大仏の周りは桜の木が並んでいるので、花の時分には花の雲から顔を出す大仏様が見られそうだ。無住になってしまった様子なのがやや心配だが、花見時分に是非訪れてみたい大仏である。

Photo

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