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2014年1月10日 (金)

五色園

 日進市にある五色園は、大安寺の管主であった森夢幻により一九三五(昭和九)年に設立された広大な宗教公園だ。五色とは園内に植えられた松竹梅に桜と紅葉の彩りを楽しめる故の命名で、現在でも桜の名所として知られているようだ(通常は入園無料だが、花見時季は有料)。しかし、本来の目的は仏教の視聴覚伝導であり、園内各所に親鸞聖人の故事を表現したジオラマが配されている。ここまで書けばもうお判りと思うが、そのジオラマ群が浅野祥雲作のコンクリート塑像で構成されているのである。

 ウェブサイトによれば園内のジオラマは二十の場面があるようで、結構広いので歩いて回るのは大変だ。幸い園内には広い車道とあちこちに駐車スペースが整備されているので、クルマでちょっと移動して、幾つか見たらまたクルマで移動というのがくたびれなくていいと思う。なかなか見応えのある場面が多く彩色もきれいなので、浅野作品の魅力が十分に堪能出来る。躍動的なポーズにも感心するが、私が一番心を奪われたのは「桜ヶ池大蛇入定の由来」という場面。実際に池の畔に置かれているのだが、この大蛇(と解説されているが実際の姿は龍)の姿が素晴らしい。水面に背中を出し首をもたげている姿は、実に生き生きとしており、次に雨が降ったら昇天しそうな勢いである。
 なお、この五色園のコンクリート像群は極彩色の塗装が大変きれいに保たれており、浅野作品が大変良好な状態で鑑賞出来る。これは浅野祥雲作品再生プロジェクトというグループが、手弁当で桃太郎神社と五色園の像の修復保全作業を行っているおかげのようだ。浅野作品を愛する人たちの行動に心から敬意を表したいと思う。

Photo
桜ヶ池大蛇入定の由来

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