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2015年10月 8日 (木)

カワハギ釣り二〇一五

十二月二十六日(土)大潮 山天丸(久比里) 三枚

 今年の最終戦のつもりで山天丸へ。土曜日なので混んでいる。剣崎沖で釣り始めるも反応が無い。何の型も見ていないうちに根掛かりでリーダーからすっぽ抜け全仕掛けロスト。道糸を巻き直して慣れない結節法で結んだのが失敗。それからは根掛かりとオマツリの連続オモリと仕掛けは四セット持っていたが、使い尽くして船長から購入。結局オモリ五個と仕掛け六セットロスト。これほど物資を投入して、釣れたのはワッペン一枚含めて三枚。
 高潮位のため十四時半沖上がり。普段からこれくらいの方が帰りが楽でいいのだが。家で薄造りにするが、さすがに寒くなって来て肝が小さい。暖冬で今まで釣れているが、さすがにシーズンも終わりのようだ。今季のカワハギは、釣行七回、合計三十枚。ツ抜けはたった一回というお寒い結果だった。一度くらいは近所に振る舞えるくらい釣ってみたいものだ。来年はもう少し数を伸ばしたいものだ。


十二月十日(木)大潮 山天丸(久比里) 十一枚

 旅行に行ったり、天気が悪かったり、風邪をひいたりで一ヶ月以上のブランク。久比里の山天丸は客が五人。
 午前は下浦沖で探るが、釣れるのはベラとトラギスばかり。辛うじて釣れたのはワッペンサイズ。根掛かりが多く仕掛けが高切れしてふて腐れたりして半日過ぎる。
 午後は剣崎沖に移動。オモリを六つ、高価い中オモリを二つ、仕掛けを三つロストして、ロストがつ抜けしたあたりから釣れ始める。中オモリも、ケミホタルも、マラカスも無い方が良かったようだ。終了間際に追い上げて十五時の沖上がりまでに十一枚。ただし、刺身サイズは四枚。
 ユニクロの極暖とリョービの防寒雨具上下の完全武装で臨んだが、暖かで風が無く寒さは感じなかった。それでも冬になっているらしく、十月に比べるとカワハギの肝は小さくなったようだ。今回は中オモリをなくした怪我の功名で、底での弛ませ釣りのコツが少し解ったような気がする。出来れば今シーズン中にもう一度くらいは釣行したい。


十一月五日(木)小潮 かみや(羽田) 三枚

 朝、家を出た時は久比里を目指していたつもりだったのだが、途中から気が変わって羽田のかみやへ。竹岡沖というよりは浦賀水道航路の真ん中で釣り開始。すぐコンスタントに二枚続いたのでツ抜けも行けると思ったのだが、その後がさっぱり。午後辛うじて一枚追加したものの、乗合七名中ダントツのビリッケツ。他は十七、十三、七×四人で、三十一センチの良型も出た。
 惨敗の原因は幾つかある。結構いい引きの手応えを三回途中でバラしているのは、リールがスムーズに巻けていないから。左巻きのリールを使いこなせるよう修行あるのみ。それから、船宿のブログにも書かれたが、仕掛けに凝りすぎ。今日は上からエギ(遊び)、中オモリ(ビーズ付き)、マラカス(音の出るやつ)、針三本、ケミホタル、タコベイト、マラカス、丸オモリ(黄)という構成。だからフグにやられるのだ。ただ、今は色々やってみたい時期なので、色々試みた挙げ句刈り込んでいけばいいと思っている。趣味の釣りなんだから、まずは思いついたことを実行してみたい。
 今日は浦賀水道のポイントだったので、大島行きジェットフォイル(虹)、おがさわら丸の他に、巨大タンカーや巨大なガントリークレーンを二基積んだ船などを至近距離で見ることが出来た。だから東京湾は釣れなくても楽しいのだ。


十月三十日(金)中潮 かみや(羽田) 五枚

 十月最後の釣行は羽田のかみやから。薄曇りで凪という日和だが、竹岡沖に着いてもなかなかポイントが決まらない。九時近くになってやっと釣り開始になるがいきなり根掛かり。そしてリーダーの上の道糸があっさり切れて仕掛け一式ロスト。スタートで早速つまづく。その後は一時間に一枚程度のスローペースだが、最初の一枚以外はまあまあの型。ポイントを探りながら拾い釣りになるが、午後になってアタリが遠のき十四時半納竿で五枚。ワッペン七枚の前回よりはマシか。周りは釣れているのかと思ったら、かみやのサイトによれば十一名で、上から十九枚、十一枚、五枚三名、三枚四名、二枚二名で低調だったようだ。かみやはデータを細かく出してくれるのが有り難い。いい釣り宿で気に入っているのだが、唯一難点は殻付きアサリの量が一キロと少ないこと。これが二キロだったら久比里まで行く理由は無くなるのだが。
 クルマが故障して緊急入渠。診断の結果、要エンジンオーバーホールで、期間三~四週間、費用三十二万とのこと。前日夜発車中泊での久比里釣行を企てていたのだが、当分は延期になりそうだ。それにしても三十二万とは……。


十月二十四日(土)中潮 【番外・LTアジ釣り】 黒川本家(新山下) アジ二、カサゴ四

 珍しく土日が休みになったので、釣れないカワハギはやめて、景気づけにLTアジ釣りに行く。季節も良く満船で出港。本牧D突堤から始めて、南本牧埠頭、国際埠頭、向こう岸の京浜埠頭沖まで探るがちっとも釣れない。最初ポツポツとアジが二匹釣れたがアタリは遠のき、船内は停滞した雰囲気。場所を変えるとパラパラっと釣れて沈黙という状態が続く。棚を指示より深くしたら狙い通りカサゴが釣れたまでは楽しかったが、後半二時間はアタリもぴたっと止まりどうにもならないまま納竿。陸に上がると船宿が冷凍アジを全員に配布している。船中三十名くらい乗っていたと思われるが、ツ抜けした人はいたのだろうか。ゲン直しのつもりがかえってドツボに嵌まってしまった。


十月十六日(金)中潮 山天丸(久比里) 七枚

 天気は下り坂の予想だが、小雨くらいで持つだろうと見込んで久比里へ。三軒の船宿のうち、初めての山天丸さんへ。結構な雨なので乗船せず桟橋の庇の下でアサリを剥いているが、他の客はちっとも来ない。結局私一名のみで出船。天候の崩れは思いの外早く、雨足は強くなり波も高い。
 竹岡沖で始めるが、いきなり小型のカワハギが一匹掛かる。気をよくして雨の中釣り続けるが、思い出した頃にポツリポツリ釣れる。ただし、ワッペンサイズばかりだ。時々小移動をしながら探るが、一人で周りに釣り船も無いので、アタリがあっても続かない。オマツリの心配が無いのは有り難いのだが……。とにかく雨風の中頑張ったが寒くて仕方ない。雨具も随分以前に上州屋で買った安物なので、あちこち雨が染みてきて、どうにもならない。ツ抜けしたら船頭に申し出て早上がりしようと思っていたのだが、午後になってアタリが遠のき、結局二時半まで頑張って七枚。トラギスとベラの大きいやつもキープして晩のおかずには十分だ。
 意図したことではないが、私一人のために雨の中船を出してくれた山天丸さんに感謝。ただ、こんな非効率な出船をするより、船宿が並んでいるのだから、客が少ない時は連携して集約したり出来ないのだろうか。一人分の船賃で船頭と船を一日拘束してしまい、何だか申し訳ない気持ちになった。


十月九日(金)中潮 かみや(羽田) 一枚(チビ)

 どうにも坊主スタートがやりきれずリベンジ。久比里が定休日なので羽田のかみやから出船。午前中は前回と同じ竹岡で探る。遠くから見下ろす東京湾観音に安全と大漁を祈願して釣り始めるが、たまに思い出したように釣れるのはトラギスばかり。観音様の御利益もあてにならない。午後は中ノ瀬航路の真ん真ん中に移動。水深が四〇メートル近い場所だが、ここでもトラギスばかり。いよいよ今日も坊主かと、トラギスをキープし始めたところで、ようやく本命のカワハギ。十五センチほどのワッペンサイズだ。残念ながらその後は続かず、辛うじて坊主は免れたものの惨憺たる結果だ。新調した竿とリール、二日分の釣行費用を考えると、このチビカワハギ一枚に五万以上はかかっている。
 かみやのウェブサイトによれば船内十二名〇~六枚で全三十三枚。潮回りが悪くみな低調だったようだ。ダイワの大会の予選が行われており、吉久(浦安)とつり幸(川崎)の船が出ていたが、さぞかし低調な予選だっただろう。
 今回は試しに、アメ横で買った中国産一キロ三百円の冷凍アサリ剥き身を持って行ったが、粒が大きすぎる上にぶよぶよしていて使えなかった。事前に解凍して塩で締めておけばもう少しマシかも知れない。次回試してみたい。
 中ノ瀬で釣っていると見覚えのある変な色の船が近づいてくる。東海汽船の橘丸の思わぬ出現に興奮して写真を撮る。デジカメを持ってきていなかったので携帯で撮るが、ファインダーに納まらない至近距離で見る橘丸は進水式以来。ネットで調べると海上不良のため三宅島で引き返しになったようだ。なかなか昼間観ることの出来ない船なので、滅多にない機会に遭遇して嬉しいが、改めて何処で見ても不細工な色の船だ。そして橘丸に続いて伊豆諸島開発の新生丸も通過していく。中ノ瀬周辺の釣りは船を見ているだけでも楽しくなってしまう。
 ワッペンサイズもバケツの中でひっくり返ってしまったのでリリースせず持ち帰る。トラギス、ベラと一緒に煮付けにする。ベラが旨いのは判っていたが、今回初めて食べてみたトラギスが淡泊で旨い。今度から大きめのトラギスは迷わずキープ。食味はシロギスと変わらないと思う。ウミネコに喰わせるのは勿体ないと思う。


十月五日(月)小潮 山下丸(久比里) ゼロ

 今シーズン初釣行は二日のつもりだったのだが、爆弾低気圧の接近が予想されたため延期。五日に満を持して久比里の山下丸に乗船。とにかく支給された殻付きアサリの粒が小さくて剥くのが大変。四分の一ほど剥き残したまま八時出船。まず竹岡沖で竿を出す。ずっとアサリを剥いていて仕掛けの準備が出来ていないので、同乗者達が釣り始める中仕掛けの準備をする。やっと準備が出来て第一投を投入した途端に移動の合図が入る。慌ててリールを巻くが慣れない左巻きリールで、買った状態のままドラグを調整していなかったので巻いても巻いても仕掛けが回収出来ない。ドラグを締めようとして逆に緩めてしまったりモタモタしていると突然魚信がある。ドラグを締めて巻き上げると五〇センチくらいのブリのような魚が水面まで上がってくる。隣の釣り師が「サワラだ」と言った瞬間水面で暴れられて無念のハリス切れ。
 その後竹岡沖を点々と探り釣りになるが、船内は思い出した頃にポツポツ釣れる程度。私も時々当たりがあるが、ばかなか針掛かりしない。午前中やっと釣れたのはフグ一匹とトラギス二匹。朝飯も食わずアサリ剥きをしていたので段々気持ち悪くなってくる。酔い止めを飲んだが効いてこないので、十一時頃から一旦昼寝。一眠りして元気になったので昼飯を食って釣り再開。相変わらず竹岡沖を拾い釣り。最後の一時間ほど久里浜沖に戻るが釣れたのはベラ二匹で、痛恨の坊主スタート。ツ抜けが目標とか言っていたのは何処の何奴だ。船内十五名で竿頭は十五枚、坊主はオレだけで船頭も苦笑いだ。とっておいたベラと剥き残しのアサリを持って帰って煮付けと味噌汁にする。何だか情けない。
 針は途中で種類を変え、餌もこまめに交換した。途中からオモリにヒラヒラするタコの疑似餌を付けてみた。釣り方も基本に忠実にタタキや聞き合わせを駆使して丁寧に釣ったつもりだ。気になるのは幹糸が黄色い蛍光ラインだったこと。四号の糸が他になかったのでそうなったのだが、次回はクリアの幹糸にしてみようと思う。

はじめに

 鮎釣りが歴史的惨敗だった今年、恥かきついでにカワハギ釣りの釣行記録を綴ってみる。
 昨年思いつきで始めたカワハギ釣りは、釣行二回で、各回八枚という釣果だった。道具はスズミ釣具の安いカワハギ竿とLTアジ用の小型同軸リールという装備だったが、今年はダイワのカワハギ竿(カワハギX MHー一八〇)とシマノのリール(バルケッタBB二〇一HG)を新調してシーズンに臨む。釣りはもちろんのこと、料理の腕も上げたい。
 多摩地区に住んでいるので、乗合船で釣行するのは始発で行っても出船時刻に間に合わない船宿も多い。久里浜(久比里)か羽田からの出船が殆どになると思うが、東京湾口以外のカワハギも釣ってみたいと思っている。乗合船は費用もかさむので鮎ほど頻繁に釣行出来ないと思うが、先ずはツ抜けを目標にしたいと思う。

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2015年10月 7日 (水)

コバケンのブラ一

フレッシュ名曲コンサート

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第二番ハ短調作品十八
ブラームス/交響曲第一番ハ短調作品六十八

ピアノ/梅田智也
管絃楽/日本フィルハーモニー交響楽団
指揮/小林研一郎

二〇一五年一〇月三日(土)立川市市民会館

 地元の立川市市民会館で日本フィルの演奏会があったので聴きに行ってみた。昔は都民名曲サロンという名称だったシリーズで、都が助成して都内区市町村で在京オケを聴くという演奏会である。

 前半はラフマニノフ。独奏は第十二回東京音楽コンクール第一位の梅田智也。長身の若者だが、あまり音楽のスケールは大きくない感じだ。そつなく弾いていて不安は感じないのだが、背の高い兄ちゃんに我々が期待するバリバリ弾く感じではなく、大変大人しい演奏だ。何より音量が足らず、トゥッティのオケがかぶる部分ではピアノが完全にかき消されてしまう。コバケンも常にオケに抑え気味の指示を出している。指揮者がそうしているということは、ホールや私の座った席の問題ではなく、奏者か楽器の問題であろう。コバケンも協奏曲で独奏者を挑発するタイプではないので、若者を温かく見守りつつキッチリ合わせた感じの演奏だった。

 後半はブラームス。コバケンの得意なレパートリーなので、今まで何度も聴いてきた。録音も五種類出ていて、一九七八年の東響とのライヴLP以外は手元に揃っている。今回の演奏を一言で言えば、コバケンも丸くなったという所か。アプローチは昔と変わっていないのだが、テンポの変化や表情の付け方が自然になったように感じる。コバケンも七十代半ばになり、昔なら老大家と呼ばれていい年齢であるが、相変わらず音楽作りは表現主義で濃厚である。枯淡の境地や軽妙洒脱というのとは真反対の芸風だから、晩年のバーンスタインやシェルヘンのようにワガママジジイになって、やりたい放題やってもらいたいのだが、妙に手慣れてきて角が取れてきているのは、評価する向きもあろうが、私はちょっと残念な気がする。
 いつも通りご挨拶の後、アンコールはハンガリー舞曲第五番。「日本風に、演歌のように」と断っての演奏で、コバケン節全開のやりたい放題。そつない指揮者ばかりの昨今、ここまで遊べるというのは貴重なことだと思う。

 立川市市民会館は数年前に改修工事を行い、プレミアム商品券の不正販売でお馴染みの多摩信用金庫が命名権を取得。たましんRISURUホールという面白い名称になって、指定管理者も民間業者になったようである。今回改修後初めて客席に入ったが、座席の見た目がが豪華なった他、客席壁面も更新された。音響反射板の意匠などは変わっておらず、舞台の見た目は大きな変化はない。何より気になったのは、客席の天井が一面網に覆われていること。工事中の落下防止ネットのようなものが天井全面を覆っていて、天井だけまだ工事中のように見えて不思議な感じだ。
 今回は二階席のほぼ中央で聴いたのだが、元々デッドな音響だったホールが更に乾いた音響になったような感じがした。壁面のせいなのか、新調した絨毯のせいなのかは判らないが、以前はもう少しマシな音がした気がする。幸い、人見記念講堂や練馬文化センターの二階席ような、オーケストラの楽器間のバランスがおかしく、特定の楽器が突出して聞こえるような感じではないので、雰囲気に乏しいだけで、鑑賞に支障がある程ではない。良く響き残響の長いホールで音楽を聞き慣れてしまったせいで、今回の日本フィルの演奏は絃楽器のざらざらした感じや、木管楽器の不揃いな感じが露呈する一方で、いつもは聞こえにくいコントラファゴットがよく聞こえて面白かった。サントリーホールや東京芸術劇場ばかりでなく、たまには多目的ホールで聴いてみるのも、普段気づかない発見があって面白いものだ。

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