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2017年7月28日 (金)

インバル大フィルの「悲劇的」

大阪フィルハーモニー交響楽団第五一〇回定期演奏会

マーラー/交響曲第六番イ短調

管絃楽/大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮/エリアフ・インバル

二〇一七年七月二七日(木)フェスティバルホール

 十日前に聴いたインバルと都響の「大地の歌」があまりにも素晴らしかった。インバルも八十を過ぎて、あと何回聴けるのかと考えたら、矢も楯もたまらず大阪まで来てしまった。18時03分に新大阪に到着し、脇目も振らずフェスティバルホールに納まる。
 さんざ聴いているインバルに比べ、大フィルを聴くのは三回目くらいだと思う。前回聴いたのは朝比奈が振った東京定期だった。
 インバル爺のマーラーはいつも通り。六番も数年前のツィクルスで聴いているが、今回はより自由闊達な感じで、特にフレーズの移り変わりで大きくルバートをする遊び心に溢れている。都響とのツィクルスは客層もマニアックで真剣勝負だったが、大阪では客演の気楽さでリラックスした演奏になっているのかも知れない。大フィルはしっかりとインバルの棒に食らいついていき、実に活き活きと演奏している感じだ。今回は珍しく一階席前方下手側の席だったので、この曲では重要なハープとチェレスタの音がよく聞こえて、日頃気がつかない発見があった。曲が曲だけに、大地の歌のように痺れるような感動という感じではなかったが、大フィルの熱演は、わざわざ大阪まで聴きに来て良かったと思わせるものだった。
 終演後は前回京響を聴きに来たときに発見した、天満の但馬屋でキムチ天をつまみに一杯やって、22時50分発の夜行バスに乗車。五時間に満たない大阪滞在だった。大フィルでは来年二月にバッティストーニがローマ三部作をやるらしい。都合がついたら今度は往復夜行バスで、大阪観光と合わせて来られたらいいなあと思っている。

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