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2018年6月23日 (土)

ベルリン交響楽団日本公演

ベルリン交響楽団日本公演

ドヴォルザーク/「謝肉祭」序曲
ベートーヴェン/交響曲第七番イ長調
シューマン/チェロ協奏曲イ短調
ベートーヴェン/交響曲第五番ハ短調

チェロ/辻本玲
管弦楽/ベルリン交響楽団(Berliner Symphoniker)
指揮/リオール・シャンバダール

二〇一八年六月二十二日 サントリーホール

 ベルリン交響楽団の来日公演を聴く。旧東ドイツの名門オケではなく、二~三年に一度日本に稼ぎに来る一九六六年創立のオーケストラ。十数年前に経営破綻したというニュースを目にしたが、存続しているようだ。有料プログラムのツアー日程によると、六月十六日藤沢、十七日会津若松、十九日札幌、二十日旭川、二十二日東京、二十三日須賀川、二十四日能代、二十六日名古屋、二十七日長野、二十八日福岡、三十日山口、七月一日東広島、四日宇都宮、五日東京、七日岡山、八日大阪というスケジュール。典型的なドサ回りオケである。意地悪な見方をすれば、ベルリン・フィルと区別も付かずに有り難がるような客層を狙っている感じもする。

 編成は十二型、だのにヴァイオリンは四人くらいで弾いている感じ。絃が全く鳴らない、管も全く音量がなく、ティンパニだけが無神経にドカドカ鳴っている感じ。更に縦の線を揃える気もないようで、早いパッセージになると何をやっているのか判らなくなる。サントリーホールでしばしば遭遇する、慣れないオケが音を出しすぎて飽和してしまう感じではない。ティンパニに音量の無いオケ全体が潰される感じだ。ベト七の第四楽章は鳴りにくい曲ではあるが、最後の方などほぼ絃が聞こえない感じだ。更に管楽器もレヴェルがバラバラで、キッチリ歌わせる奏者と棒吹きの奏者との差が激しい。指揮者には何の意欲も感じられず、淡々と曲を進めていく。ベト七を生で聴いて、こんなに退屈したのは初めてだ。
 協奏曲を挟んでメインはベト五。最初はスルスル進める音楽作りで前半と変わらなかったが、七番よりは手慣れた良さを感じられた。そして終楽章になってやっと少しはオケが鳴り始める。相変わらずバランスは悪くティンパニがうるさいが、前半よりはずっとマシ。つまり前半はくたびれるから抑えて弾いていたということなのだろう。

 ツアー日程を見れば、そんなに本気でやっていられないのは解る。だが、一流のオーケストラと二流のオーケストラの違いを一言で言えば、やっつけ仕事でも客を満足させられるかという点に尽きると思う。指揮者もオーケストラも仕事モードで演奏しているのに客席は大満足するというのが理想のプロの仕事である。このベルリン交響楽団というオーケストラは、手を抜くとあからさまにつまらない演奏になる、はっきり言って二流未満の団体だ。
 やる気の無い指揮者とやる気の無いオーケストラがベルリンの看板を掲げて地方都市を回り小遣い稼ぎをする。違いのわからない客はそれでも有り難がるのかも知れないが、札幌、名古屋、福岡、岡山、大阪にはずっとマシな地元のプロオーケストラがあるはずだ。その他の都市でも、こんないかがわしいオーケストラより、地元のアマチュアオケを聴く方が、真剣にやっている分感動できると思う。

 前評判通り全く期待していなかった外来オケを聴いて大変ガッカリして帰ってきたわけだが、私の知り合いからは、そもそも外タレ嫌いのオマエが何故そんなオケを聴きに行ったのかという疑問を投げかけられるかも知れない。そう、このオケを聴きに行ったのには理由がある。しかし、クソミソに叩いてしまったの理由を書けなくなってしまった。なので、判る人にだけ判るようにヒントを書いておく。

 写真のエース、申し訳ない。

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