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2018年9月23日 (日)

フェリーしまんと

フェリーしまんと(二〇一六佐伯重工業/オーシャントランス)

一二、六三六総噸 全長一九一メートル、全幅二七メートル
航海速力二二、四ノット
旅客定員二五二名 積載トラック一八八、乗用八〇台

 九州へ行くのに往路は船で行ってみた。オーシャン東九フェリーは大分以前和歌山へ行くのに徳島まで「おーしゃんいーすと」に乗船したことがあるが、二年前に四隻の船舶を総入れ替えして、全てシンプルフェリーと称する、設備を最少限に抑えた船になったので、どんな感じか確かめてみたかったのだ。
 国際展示場駅前から送迎ワゴン車に乗ってフェリーターミナルに着くと、徒歩乗船は十名程度。船内に入るとマイカー組は結構いるようだ。客室はワンフロアのみで、案内所兼売店、自動販売機食堂、大画面テレビのリラックス室、船橋下の展望室、男女浴室、ゲーム室。
 室外に出られる甲板は屋上の一部分と、右舷側の通路だけ。自殺と事故を防止するためと云うことで、忍び返しのように上部が内側に曲がった高いフェンスに囲まれている上、船縁まで距離があるところに設置されているため、接岸離岸作業などがよく見えない。更にベンチはおろか、吸排気口類も全てフェンスの外にあるので、甲板で海を眺めるのに座ることが出来ないである。これは全く面白くない。
 食堂は自販機と電子レンジがずらりと並んでおり最長で二泊程度の航路ならばまあ我慢が出来る内容。インスタント味噌汁やレトルトスープがあるのは有り難い。味噌汁代わりにカップラーメンを食わずに済む。缶ビールは三五〇缶が二五〇円、五〇〇缶が三五〇円。普通よりやや高いが仕方ないだろう。運転免許証を持たずに来たので、酒の自販機が東海汽船方式の免許証が要るタイプだったらどうしようと心配したが、深夜以外は自由に変えるタイプだったので良かった。
 私は船に乗ったら甲板でずっと景色を眺めていたい口なのだが、この船ではどうにもならない。炎天下に一日突っ立っていたら人間の丸干しが出来上がりそうなので、ほぼ展望室で一日過ごし、温泉でもない風呂に一日四回も入ってしまった。展望室も船縁と同じレヴェルなので景色が見えづらいため、結局スマホで銭形平次捕物控なぞを読むか、MP3プレイヤーでラジオの録音を聴くしかすることがない。甲板で過ごせないというのは、こうも詰まらないものかとガッカリした。
 とは言え貴重な東京発四国、九州行きのフェリーが新造船を揃えてくれたのは有り難い。シンプルフェリーにしたと云うことは輸送体制を貨主客従にシフトしたと云うことだろう。客はついでに乗せているのだから、貨物輸送が途絶えない限り航路が廃止になったりはしないだろう。細々とでいいから存続してほしい航路だ。
 以前乗った時は、徳島で南海フェリーに乗り換えたのだが、南海フェリーの埠頭が徳島港の反対岸だったので、タクシーで末広大橋を渡って乗り継いだが、現在は東九フェリーの埠頭が南海の並びに移転したので、距離は一キロ強あるが徒歩で乗り換えられるようになったのも有り難い。九州までだとさすがに退屈するが、四国、和歌山方面に行く場合の選択肢として忘れないようにしたいと思う。

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