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2018年9月17日 (月)

東京ユヴェントス・フィルハーモニー創立一〇周年記念演奏会

東京ユヴェントス・フィルハーモニー創立一〇周年記念演奏会

マーラー/交響曲第八番変ホ長調

独唱/森谷真理、中江早紀、中山美紀(Sop.)、谷地畝晶子、中島郁子(Alt.)、
   宮里直樹(Ten.)、今井俊輔(Bar.)、清水那由太(Bas.)
合唱/東京ユヴェントス・フィルハーモニー合唱団(合唱指揮/谷本喜基、吉田宏)
児童合唱/NHK東京児童合唱団
管弦楽/東京ユヴェントス・フィルハーモニー
指揮/坂入健司郎

二〇一八年九月一六日 ミューザ川崎

 プログラム冊子によれば、二十歳に満たない頃にこのオーケストラを結成してから十周年ということなので、指揮者は三〇歳位か。オケも指揮者も若くて勢いがある。アマオケがマラ八をやると、安全運転の演奏を聴かされることが多いが、この指揮者は思いきったテンポの変化など、表現意欲に溢れていて素晴らしい。プロフィールを見ると音大やコンクールとは無縁な異色のプロフィールなので、今後プロオケの役付きになったりするタイプではないのかも知れない。しかし、二十歳でアマオケを組織してしまう、この無鉄砲な若者の指揮は、最近の若手指揮者に希薄な「オレはこういう風に演奏したい」という欲求が感じられて、彼が指揮する他の曲も聴いてみたくなる。
 そして、このマラ八で改めて感じたのは児童合唱の大切さ。やはりNHK東京児童合唱団(N児)は上手く、何より人数が多い(一〇〇人位)。日本の児童合唱もレヴェルが上がって上手い団体が増えたが、単独でこの人数とレヴェルを揃えられるのはN児だけだろう。やや非力な混声合唱(二四〇人位)に比べて抜群の安定感で、児童合唱が出てくると安心するという、普段と逆の現象が起こっていた。
 オーケストラは一八型くらいの絃を対向配置にして、コントラバスを正面奥に配置。ハープ三、マンドリン三、鍵盤楽器、ホルンを下手、打楽器とホルン以外の金管が上手。独唱は舞台の一番奥。金管のバンダは、第一部はオルガンの演奏台に、第二部は客席に配置。栄光の聖母は上手のバルコニー席。ティンパニは一対で、第一部のzu2は両手打ち、第二部は二台打ち。第一部のチューブラーベルを、二回目(変拍子の所)だけ鉄板と重ねていたのが面白かった。
 私の席は一階席だったのだが、舞台一番奥の独唱陣が全然聞こえなくてバランスが悪かった。ミューザ川崎は三階席がベストという噂を聞いたことがあるが、数多くマラ八を聴いてきて、やはりオケと合唱に埋もれがちな独唱者は、舞台前面に配置する方がいいと思う。
 オーケストラの並べ方にも、演奏表現にも、指揮者の「こうやりたい」という思いが表れており、近年のマラ八の中でも印象の強い演奏会であった。それにしても日本のアマチュアオーケストラはレヴェルが高くなった。採算度外視で出来るアマオケこそ果敢にマラ八を取り上げてほしいものだ。

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