どぶろく造り
以前旅先の民宿で自家製のどぶろくを頂いた。発酵途中で丁度飲み頃と勧められたのだが、絞っていないので見た目はゆるく炊いた粥のようだった。飲んでみると得も言われぬ香りと味わい、酸味と甘味のバランスに炭酸の刺激が素晴らしく、クイクイ飲んでしまう。ところが、酒のつもりで飲んでいるのだが米粒の入った粥のようなものだから、腹にたまって大変。酔っぱらうよりは満腹感の方が強い感じだった。
ネットでどぶろく造りについて探すと幾らでも出てきて、かなりのどぶろく愛好者がいることが判る。結構簡単に出来るようなので、自宅でどぶろく造りに挑戦してみた。
まず米三合をかなり硬めに炊く。本当は蒸籠で蒸かした方がいいようだが面倒なので電気釜を使う。この時酒を少し加えるとよいらしい。この炊いた米を、果実酒用の広口瓶に入れ、水一、五リットル加えて攪拌する。温度が四〇度以下くらいに下がったら、米麹二〇〇グラム、ドライイースト六グラム、ヨーグルト種菌一グラム、砂糖小さじ一杯を加えて更に攪拌する。後は時々かき混ぜてやるだけでいい。
原料の分量は色々な情報を元にして決めたが、はっきり言って適当。米麹二〇〇グラム、ドライイースト三グラム分包、ヨーグルト菌一グラム分包の単位で販売されていたので、半端を出さないようにしただけだ。
現在三日目。最初はふつふつと発酵が始まり、米粒が浮き上がって盛んに炭酸ガスらしい気泡が発生していた。二日目あたりから、米粒の形を失った沈殿物が堆積し始め、酒らしい味がして、アルコール度数も上がってきたようだ。粥状のままでは腹にたまって仕方ないので、今日あたり絞ってみようかと思っている。所謂濁り酒と酒粕が取れるから、酒粕は魚の粕漬けにでも使ってみようかと思う。
なんて、全部うそ~。
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