鮎釣り二〇二〇
・九月十八日(金)中津川(坂本) ゼロ
世間は四連休だが、私は二十一日が出勤なので、その代休をとって平日釣行。相模川本流は濁っているので、中津川のいつもの場所に入るが、今日は平日なのに釣り師がかなり居る。
水は僅かに濁りが残っているが平水。ただし垢は無く、喰み跡も無い。動き回れないので浅い瀬で細かく探る。風が強くて非常にやりにくい。午前中二時間弱竿を出したが、小さなカジカが一匹掛かっただけで終了。今期の鮎釣りもこれで終了にする。
釣行十一回で釣果二匹。十年以上鮎釣りをしているが、言うまでも無く最悪の成績だ。長雨から猛暑という天候で、鮎が育たなかったという分析は可能だが、それにしたってひどすぎる。相模川の年券を買っているので他の川に転戦しなかったのも敗因だ。そもそも相模川本流ではほぼ鮎を釣った事がない。へら池でも使えるからと言うさもしい了見で年券を買ったのが失敗だったのか。よく分析をして来年の方針を考えたいと思う。
・八月二十五日(火) 相模川(六ツ倉) ゼロ
今日から夏休みで六連休。当初は米代川遠征を決めていたのだが、地方では東京ナンバーのクルマは目の敵にされるという情報なので遠征は断念。全くノープランで夏休み突入。取り敢えず相模川に行くが、相変わらず絶不調。水も澄んで喰み跡も見られるが、追う気配はさらに無し。釣り師は何人か見えるが、誰も釣れていなくて、十一時過ぎ頃にはみんな引き上げてしまう。一本瀬が貸切になったところで広く探ってみるが、どうにも反応が無い。今年に関して言えば、秋刀魚と鮎は早めに見切りを付けるべきなのかも知れない。
・八月十八日(火) 中津川(坂本) ゼロ
平日休み二日目は、今年のホームグラウンドとなりつつある中津川へ。見渡す限り釣り師も水遊びも居ない。やはり平日釣行はいい。水位も下がり澄み切った水は二十二度。今日こそは釣れるだろうと思い探るが気配が無い。独り占めの瀬を土俵掃き釣法で探るが反応なし。一時間半ほどで囮を二匹目に替えて、仕掛けもずっと使っている一本針から三本錨に変更。再び広く探るが反応が無い。
幾つかの石には喰み跡も見られるし、水温もベスト。魚はあちこちで跳ねている。あの跳ねている魚や、浅瀬で群れているのは、鮎ではなくハヤなのだろうか。鮎釣りは、一場所、二オトリ、三に腕といわれるくらいで、縄張り鮎が居るところに囮鮎が近づけば、腕にかかわらず釣れるものだ。私は下手の横好きではあるが、ガンガン瀬でもない限り、囮をコントロールは出来ていると思う。何故釣れないのだろうか。
元が取れるか心配だった相模川の年券も、今日が八回目の釣行で無事元は取った。釣果はたった二匹であるが。
・八月十七日(月) 相模川(六ツ倉) ゼロ
お盆の土日は出勤当番だったので、解禁日以来の平日釣行で解禁日以来の相模川本流へ。水量は平水だがやや濁りが残っている。猛暑で垢腐れ気味だが、結構魚は跳ねているので悪くない感じだ。解禁日と同じ高田橋下流の一本瀬の一番下に入る。周りに釣り師は居ない。
囮屋の親父が「釣れるのは流芯、野鮎が取れたら流芯へ。ただ、ヘチが釣れないから、一匹目を釣るまでが大変」と言われたので。まずは浅いチャラチャラした瀬を広く探る。水温も二十二度あるので、囮を弱らせないよう丁寧に泳がせる。一時間反応が無いので囮を交換して更に一時間半。ずっと釣れる気がしていたのだが、結局一度も反応なし。ここまで釣れないと呆れるが、才能が無いと諦めるしか無い。
・八月十日(月祝) 中津川(坂本) ゼロ
連休最終日は一昨日と同じ中津川へ。一昨日は数名釣り師が居たが、今日は私だけだ。その代わり水遊びの客は相当居る。八菅橋の前後などはサマーランドのプールのような状態だった。水遊び客と距離をとりながら、貸切の瀬を広く探る。喰み跡のある石もあり悪くなさそうなのだが、全く気配が無い。十一時頃になるとこっち岸の大タープを広げた家族連れが、街宣車かと思うような大音量で音楽を流し始める。イヤホンで聴いていたラジオが聞こえないレヴェルの音量で、見るとクルマの後部に巨大なスピーカーが積んである。やれやれと思っていると、向こう岸ではカップルが、私が釣りを始める前から酒盛りをしながらじゃれ合っていたのだが、遂には膝の上に向かい合って座ってパンツの中をまさぐったりし始めた。
流石に馬鹿馬鹿しくなって納竿。相模川の本流あたりだと水遊び向きでは無いので、これほど手に負えない状況にはならないのだが、濁りが抜けないので仕方が無い。早く相模川の濁りが抜けて竿が出せる状況になってほしい。
・八月九日(日) 丹波川(道の駅下) ゼロ
三連休中日は早起きして丹波へ。水の色はまだ増水の名残がある感じ。元々上流部で垢付きの悪い川だが、完全な白っ川。鮎の気配も無い。去年いい思いをした道の駅下で竿を出すも気配なし。橋をくぐって上流に移動して驚く。以前は左岸側を本流が流れ、右岸側に村営釣場の区画渓流があった。姪っ子達が小さかった頃何度か釣場を利用したことがあったのだが、今は釣場があった側に本流が流れており、釣場は跡形も無い。去年の台風から復旧していないのか、今年の雨でやられたのか。夏の稼ぎ時にまともに営業できないのは気の毒な話だ。というわけで、あれた河原を一直線に流れる渓相になっており、全く気配もなし。粘っても無駄と早々に切り上げる。
昼過ぎには帰途につくが、吉野街道の対向車線は梅ヶ谷峠口から古里まで断続渋滞。県境をまたげない律儀な都民達は一斉に奥多摩を目指してきたようだ。
・八月八日(土) 中津川(坂本) 二匹
三連休初日の土曜日。ゆっくり起きて、先週と同じ中津川の坂本堰の上流に入る。今週は川遊びの家族連れが既に二組入っており、上下に釣り師も数名居る。水は平水だが、まだ垢はイマイチで喰み跡も殆ど無い。午前中一時間ほどやるが反応なし。昼休憩後浅めの瀬を探ると待望の一匹目。八月八日にして今季初の鮎を手にする。囮を野鮎に替えて暫くすると同じ場所でもう一匹。どちらも十五センチくらいの小さめの鮎だが、囮と比べると黄色みが出ている。しかしその後は続かず。十五時まで頑張ったが追加無し。風も出てきたので納竿。
何とかボウズ続きからは脱出したが。明日以降どうするか悩む。相模の本流は濁りが抜けてないし、中津、道志、丹波あたりは水遊び客との争いになりそうだ。
・八月二日(日) 中津川(坂本) ゼロ
やっと梅雨明けの土曜日、満を持して出かけたが、クルマの挙動がおかしい。左後輪の空気が抜けており、何やら刺さっている。なじみのタイヤ屋に持ち込んでタイヤを外してもらうと、直径六ミリ、長さ十センチほどの「し」の字型の鉄の棒が刺さっていた。ぎりぎりタイヤ交換にならず修理で済んだが、出鼻をくじかれて竿を出せず。
梅雨明け二日目の日曜日。相模川は濁りが抜けないので、丹波川、道志川、中津川のどこにしようか迷う。前日良さそうだった中津川の坂本堰の上流に入ってみる。やや濁りが残っているが平水に近いくらいまで水は落ち着いている。ただし垢は全く付いていなくて、喰み跡はほぼ無し。
釣り師も少なく、一人一瀬でのびのびと探るが、午前中いっぱいやっても全く反応なし。魚ははねているので居るはずだが、垢が無いから追い気も無いのか。昼になると向こう岸から家族連れが入ってきてバシャバシャ泳ぎ始めたので納竿。
四連続ボウズで、八月まで一匹の鮎も釣れていない。才能ではなく適性が無い気がしてきた。
・七月十二日(日) 道志川(大川原橋) ゼロ
所用があったり増水続きだったりで、六月二日以来の釣行。前日に道志川、相模川、中津川と偵察し、道志と中津は何とか竿が出せると判断。下見には何度か来ている道志川の大川原橋に入る。増水笹濁りで、全く垢のない白っ川、他に釣り師はいないし,魚の気配もない。だが天気予報が外れて晴天の上、気温も三十度くらいある。やっと夏が来た感じなので,釣れる釣れないは別として、鮎釣りを楽しむ。
まだ水が多く、岸近くのチャラチャラしたところしか狙えないので、探れるところを一通り探って全く反応がないのを確かめると、後は夏の日差しと山から下りてくる風を浴びて、仕事と長雨でじめついている気分の虫干しである。河原に立っているだけで心地よい。
囮二匹に一時間づつ頑張ってもらい、二時間ほどで納竿。全く何の気配も無かった。
相模川本流の濁りは暫く抜けそうにないが、澄むのが早い中津川や道志川は回復傾向だ。しかし、また雨の予報も出ている。早く梅雨が明けてもらいたいと思う。
・六月二日(火) 相模川(六ツ倉) ゼロ
晴れ、気温二十八度の予報だったので、昨日と同じ六ツ倉に入る。水温は十八度。前後に釣り師はいないので、広い瀬をオトリが自由に泳ぐのに任せて探る。鮎の跳ねる姿や、喰み跡もポツポツ見られるので釣れそうな気がするのだが、何度か怪しい動きがあったものの一匹も掛からず。時々オトリの近くの水面がユラッ(釣りキチ三平で巨大魚が動く描写!)として、潜水艦みたいな鯉が通りかかるので、うっかり引っかけないようにビクビクしながらオトリを泳がせる。
午前中二時間ほど竿を出したが、狙っていた日が差して水温が上がる事もなく。曇り空のまま納竿。相模川はまだ鮎が育っていないというのが二日間の感触。解禁二日目なのに高田橋下流の瀬に十人も釣り師がいないのだから、状況は推して知るべしだろう。
・六月一日(月) 相模川(六ツ倉) ゼロ
本ブログは、最近では鮎釣りと年に数回しか行かない演奏会の感想を書くだけの、生存確認のツールと成り果てているが、今年も懲りずに鮎釣りの記録を書く。新聞を取っていないから家にチラシが無いので、チラシの裏に書くべき事をここに書いているわけだ。
というわけで今年も鮎シーズンが始まった。去年から少し真面目にへら鮒釣りを始めたので、漁協管理のへら釣り場と鮎の両方が楽しめる相模川の年券を四月に買って、鮎の解禁前にへら釣りに何回か行こうと目論んでいたのだが、年券を買った途端に緊急事態宣言が出て、結局一回も使わないまま鮎解禁である。事前に下見しておりた高田橋下流右岸の六ツ倉へら釣り場から入川。ここはクルマを駐められる場所から川までが遠いので空いているだろうと予想したとおり、釣り師は数名しかいない。生憎の雨模様で水温十七度。釣りやすいザラ瀬でおとりをそっと泳がすが何の気配も無し。オトリ屋のオヤジも「魚の姿が見えない。昭和橋辺りまでは幾らかいるが、それより上流は居ない」と言っていたが、そもそも魚の居る気配が無いのだ。ただ、若干喰み跡のある石もあるので、水温が上がれば追うかも知れない。
雨だし寒いし釣れないしで、午前中釣って納竿。前後でもつれている気配は全くなかった。解禁日に相模川に来たのは五回目だと思うが、一度も釣れたことがない。でも今年は年券を持っているので、元を取るくらいは釣行したい。一万二千円の年券なので、日券千五百円の鮎なら八回、八百円のへら鮒なら十五回で元が取れる。まずは鮎六回へら五回を目標にしたい。再び緊急事態宣言が出ないことを切に願いたい。
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